第7話
実際に天使と悪魔が争っている所を見れるんて
断る事が出来るはずもなく
ガブリエルから「しばらく目をつぶっていなさい」
と言われて
言う通りにしていると
身体がふわっと浮くような感じがして
急に周りの空気が変わった
「さぁ、目を開けても大丈夫だ」
ガブリエルに言われて目を開けると
部屋の中にいたはずなのに
なぜか広い平原の中に立っていた
遠くには
レンガ色の大きな城門があるのが見えた
「えっ?ここはどこ?
俺の部屋はどうなったんだ!」
急に外に出た事もそうだが
見た事のない景色に
また、俺の頭の中はパニックになっていた
「ここは、約3000年前のイタリアですよ
古代ローマ帝国がまだ出来る前の時代です」
ガブリエルは、そんな風に教えてくれた
「見なさい、悪魔に取り憑かれた人間が
あの街にいます」
そう言うと
ガブリエルは先程見た城門を指差すと
城門から2人の男が言い争いをしながら
こちらに歩いて来ました
ガブリエルが言うには
2人は双子の兄弟で
これまでは力を合わせて周辺の地域の問題など解決して来たらしく
新しく自分達の国を作る事になったのだが
自分達が治める国の
これからの方針について意見が分かれて
遂には喧嘩になってしまったらしい
双子で、これまで協力して何事も行なって来た2人が
急におかしくなった訳は
どうやら、弟の方に悪魔が取り付いているらしかった
兄弟は、ロームルスとレムスという名前で
兄がロームルス、弟がレムスというらしい
2人は俺の近くまで来たが
俺とガブリエルには気がつかずに
とうとう、剣を抜き戦いを始めてしまった
しかし、俺としては
天使と悪魔の戦いを見に来たつもりだったが
まさか、兄弟喧嘩を見せられるとは思いもしなかったが
天使と悪魔が直接戦う事はあまり無いらしく
悪魔が姑息な手段で人間を操り支配する事が多いらしかった
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