第14話 使命に向かい

俺は父の元から境目へと帰ってきた。


カイムがお茶を入れ、俺を案じているのが伝わる。


ジャン「カイム、俺は大丈夫だから。」


カイム「困惑するだろ。。。俺だって初めてきいた時にはショックだったしな。 お前の過酷さと、シヴァもだが。。。」


ジャン「それが、あの方を父に持つ俺達の宿命なんだろ。。」


カイム「シヴァには言わないんだろ?」


ジャン「言わない方がいい。

父からも固く口止めされた。」


俺とリオンは番だ。。

だが、リオンはやがてシヴァとも番としていかなければならないと聞いた。


俺とシヴァとの関係性を考えると、

リオンを挟み綺麗なままでいられるのか。。。正直そのような環境にならなければわからないが・・・


カイム「大丈夫か? 何かあるなら話せよ。 聞いてやるからさ。」


ジャン「カイム・・・ありがとう。」




天界・・・


光の神「そなた。いったい何を考えているんだ。。実の息子を狂わせ、

そればかりか、リオンもシヴァも。。アレンですら、兄妹だと言うに。。」


父「光の神よ。。息子達をよろしくお願いする。。」


光の神「それは、勿論だが。。

いや、それより、自分はどうなのだ。 そもそも、自分が性的体感を得る為にリオンを用意したなどと、

そのような事・・・


自身をおとしめたなど。。。

いったい、何を考えているのだ?」


光の神様と父が話していると、ミナカヌシ様が部屋へと入って来られた。


ミナカヌシ「全ては、皆々様の間違いを正す。 そうですよね。。。」


父「その通りだ。 私があのような事をしたとなれば、皆々はどういう反応を示す。。。それすらも、私の狙いでもあるのだ。


正していかねば、創られし御霊とて大切な命なのだ。」


光の神様は父の真意を感じ取り、上に立つ者の責任の重さ。

そして我が子でさえ、その使命のもと遣わなければならないと言う、辛いものであると感じたのだった。。


光の神(アレンとリオン・・・

そして継承させた息子シヴァよ。


ジャン・・・お前はこれを知りなんと考え、思うのか・・・)



住吉邸・・・


ここ住吉邸では、最近ちょくちょくとあの偽三輪様が出入りするようになっていた。


その目的は、勿論、中筒達三神様だ。


上筒は、住吉邸からは離れ天界での仕事を多く持っており、上から中筒と底筒の様子等を見ていた。


ここでは、偽三輪様は中筒達よりも上の立場についていた。


俺は、この偽三輪様をずっと追っていた。


ジャン(必ずしっぽを掴み、暴いてやらねば。。)


俺もカイムもに三輪様が何をするつもりなのかも、予測がついていたのだ。。



そして、リオンはと言えば・・・

彼女は、自身の内側に3人の娘を抱えていた。


アレンであるりおは、あの小さな箱の中におり、歴代のりお達と共に眠っている。


では、リオンの内側にいる娘達三人だが。。


中心になっているのが、

あの光の神様の娘である「ひかり」だ。


彼女は内側からかなりの強力なエネルギーをリオンに分け与えていた。



そして他の二人の娘に関しては、おいおい話をしていく。。

なぜなら、ここ二人は眠っていたからなんである。


リオンは、このひかりを自身の内側に宿し、只今人間として転生中なのだった。。。


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