第15話 鬼との出会い

リオンは今回は一人での転生だった。


昔、セリとゆうと転生した頃とは違い

生まれつきの霊能のお陰で内側にいるひかりと話をしている。


そしてもう一人。。。

リオンの守護をするにあたり、用意された者。


それが、シヴァが御霊分けし誕生したとしていた男。

名を「アリオス」と言う。


シヴァは、アリオスを御霊分けしたと言っていたが、実際は御霊分けではなく、自分自身の内側に居るもう一人の自分自身なのだ。

早い話、ややこしい為にシヴァは御霊分けしたと言っていたわけである。


このアリオスは、仏様の道へと進み

不動明王として活動していた。

その師匠とも言うべくお方が、

お不動様だった。


アリオスは、リオンの守護をしながら、シヴァの代わりにリオンを守っていたのだ。


中筒「リオンは如何にしておるか。。。」


ゆう「どうやら、一人ぼっちなようです。。。」


セリ「誰かリオンちゃんに友人でも居ましたらいいのですが。。」


転生したリオンだが、生まれつきの霊能の為、両親からは悩みの種となっていた。


悪霊の少ない家系ではあるが、両親はリオンの霊能に対し、悪霊にでも取り憑かれたとし、祈祷師を呼んでは、

リオンは祈祷してもらっていたのだ。


だが、両親の願い虚しくリオンの霊能は一向になくならない。


そうした中、リオンは庭の縁側によく出ては座り庭の木を眺めていた。


リオンに内側からひかりが話かける。


ひかり「なんなの、、あの祈祷師は!、、私をリオンちゃんから追い出す気よ!!、、全く失礼しちゃうわ!、、私は悪霊じゃないわよ!!」


ひかりは、祈祷される度に怒っていた。


そんなひかりをリオンは黙ってきいていた。。



そんなある日・・・

リオンか庭の木をいつものように眺めていると・・・木の上に何かいるのに気がつく。


リオンがその何かに視点を当てていくと、、鬼だった。。


頭には角は無いものの、明らかにこの世のものではなく、普通の人からは見えない者だ。


アリオス「なんだ、アイツ?・・・」


リオン「アリオス様。。鬼でしょうか。。?」


アリオス「見えるのか?」


リオン「はい。。ひかりちゃんは、出ないで下さいね。。」


ひかり「うん、わかった。」


アリオス「ただ、木にいるだけかもしれん、、様子を見るか。。。

リオン、アイツと目を合わせるなよ。」


リオン「わかりました。」


リオンは警戒しつつも、この鬼が気になった。。


そうして、毎日のように来るのだ。

その鬼が。。


しかも決まって、木の上に座りこんでいる。


リオン(あそこがお気に入りなのかな?)

そう思った。


アリオスは、いつ攻撃してきてもいいように待機していた。


そんなある日、気がつくのだ。

鬼がリオンにである。


鬼「なんだ?、、わしがどうやら見えるときたか・・・?」


鬼はスルスルと木から降りリオンの目の前にやって来た。


すぐ様、アリオスがリオンの前に立ちはだかる。


鬼「わしに何か用か?!」


アリオスは、この鬼と初めて対峙した瞬間。

初めての感じがしなかった。


アリオス(コイツ?、、何処かで会ってる?、、)


鬼は、リオンに言う

「お前、わしが見えるのだな。」


リオン「はい。見えます。 ですが、貴方は私に危害を加えない気がします。」


アリオスはびっくりだ。

「何言ってるんだ?、、リオン!

コイツは邪神だぞ!」


リオン「邪神とは?、、なんですか?」


アリオス「元は神で、堕ちていった神仏の事を言うんだ。」


すると、鬼は

「ごちゃごちゃ、うるさい!


わしが見えるのかときいただけだ!


全く、うるさい奴だ!、、



それで、名は何と?」


リオン「リオンです。」


鬼「ほぉ。。。リオン。」


どうやら、この鬼はリオンに興味をもったようだった。。








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