第12話 父達の計画 其の四
俺は、納得がいかないまま、父達の話を聞くことに。。。
父「まぁ、長い前置きはこの位にして・・・。私が何を目的とし、アレン達二人と、ゆうとセリ。 そして・・・ジャン。 お前とシリウスを誕生させたかだが。。。」
父は、物静かな感じでありながら意思強く話し始めた。
俺はその話しを聞きながら、納得のいかない自分と、理解をしようとする自分と向き合う事に。。。
皆々様からの話を聞き、自分の生まれた事の使命やら、役目やらを聞いた俺だが、これから如何にして立回らなければならないのかが明確だった。
それは、俺にとっては辛く、苦しいものであろう事も予測がつく。。
話し合いの後、俺はカイムに先に帰ってもらい、父の元を訪ねた。
父は、俺が二人きりで話したいと思う気持ちを知っていた。
父「そこへ、座るがよい。。」
ジャン「父さん・・・なんであんな事を。。本心を聞かせてほしい。
そして、俺達を誕生させた父さんの
真の思いが知りたい。。。」
俺を座らせた父は、自分も対面向きにすわる。
そして自身の想い等、皆々様の前では話される事のない父からの想いを聞く。
父「お前には、ごまかしは効かぬな。 私達は、同じようなものなのだから。」
ジャン「父さん・・・」
父「ジャン。。私の知る神々達は次第に変わっていった。
それを私は正さねばならん。
それが、私の使命の1つであると考えておる。
お前も知っている通り、私は全ての生命の源であり、また生きるにあたり
命ある限り、成長と進化を促す必要がある。
それが成せないならば、存在すらも許されないからだ。
悪と言われる、闇側に存在するものですらも、光を際立たせる為の役目を負っているものだ。
何かの役にも立たなくなった時、初めて、寿命があるのではないかと考えるのだ。」
ジャン「父さんの使命は、なんとなくわかるよ。。でも、皆々様を騙し討ちのような事をしてまで・・・なぜ?」
父「ジャン。。私は知りたいのだ。
そして知らねばならん。」
ジャン「何を知るんだよ。。」
父「様々な事をだ。 中でも
『真の愛』とはを。。知らねばならんのだ。。」
ジャン「真の愛って。。それを知るのと伊邪那岐命様ご夫妻を騙し討ちしたのとどう関係があるんだよ。」
父「日本を立ち上げた、父と母であるからだ。 ご夫妻にもアレンとリオンを通し愛を学び知らねばならないと考えるからだ。
初めから種明かしをすれば、知ったことが邪魔になり、お二人様の夫婦としての愛、父と母としての愛を知り得ないやもしれん。。」
俺は、父の本心を聞くと
父は、その『真の愛とは』を本当は知っているのではないか。
そう、思えた。。。。
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