第11話 父の計画 其の三
俺とカイムは、伊邪那岐命様ご夫妻の元を去り、再び父の元へ。
天界・・・
俺とカイムが父の元へ行くと、
既にミナカヌシ様や、アトゥム様、
創造神様方々と、光の神様、セト神様ですら居られた。
まるで俺達の帰りを待っているかのようだった。。
ミナカヌシ「おかえりなさい。
二人共。。 待っていましたよ。
さぁ、こちらに座りなさい。」
俺達は言われるままに座る。
周りには神々様が同じく座ると
まるでここからが本番だと言うような
雰囲気だった。
アトゥム「先程、伊邪那岐命様から知らせを受けてな、お前達にある程度話し、帰ったと。」
光の神「ここからは、私達と共にもう少し、秘密を明かし、今後の進め方を話し合う。」
そうなのだ。
父は、皆様の中心に位置をとり、この計画を推し進めてきた訳なのだ。
父「さて・・・皆様よろしいかな。
ジャン。。。伊邪那岐命様から聞いたであろう。
私のした事を。。」
ジャン「はい。。 初めから父さんが計画したと。誰にも知らせず実行したと。」
父「如何にもだ。 私はこの地球には様々な神々達がおり、それは実に多種多様である。
それぞれ思想があり、感性すらも違う。
そんな神々と手を繋ぎ、協力しながら、ここ地球をより良い星へと成長させねばならない。
その為には、まずは、導く者達の成長と進化が問われる。
人々を導く前に、まずは導く者達の育成が必要だと。
神々の中でも、ここ日本である
八百万の神達の精神性の高さは、並外れている。
八百万の神達を成長させ、周りの神々に影響を与える。
これをしていく事が良き近道であるとそう考えたのだ。
だが。。。
お前も知っている通り、宇宙には様々な種族達がいる。
宇宙人と呼ばれるその者達は、
良き者、つまり光側と
悪しき者、つまり闇側と。
良き者達は地球を良きようにと協力を惜しまない。
だが、悪しき者達は地球を自分達の思うままに操りたいとしておるのだ。
この悪しき者達から見て、神々の存在が邪魔であり、この邪魔になるものを避けたいわけだ。
それには、まず神々の成長などあってはならないとしたのだろう。
日本の神々に目をつけ、成長をとめるかのように邪魔をし始めたわけだ。
勿論、日本だけではなく、世界中、地球全体である。」
ジャン「それは、わかるが、、。。」
俺は何も言えなかった。
できるならば、父と二人で話したいくらいだ。
いったいなぜ、伊邪那岐命様ご夫妻を騙し討ちかのような事をなされたのか。。
俺は、自分がリオンにした体感についても聞きたいと考えてはいたが、
それよりも、日本をお創りになられたあのご夫妻を父が騙した事の方が、よほど恐ろしかったのだ。。
ジャン(父さん・・・貴方はなんて事を・・・)
俺は、父が言う宇宙種族達の光側と闇側の話については理解はしているが、
ただ、闇は悪いわけではない。
闇はただの闇でしかないのだ。
光も闇も必要だと考えていた俺は、
父が言う宇宙種族の闇側の連中は、闇に影響され自身の闇にのまれた連中だと考えていた。
カイム「ジャン。。いろいろと困惑するだろうが、筋書きを聞けば自分の立ち位置が解るだろう。」
カイムが、そう俺に言うものの
俺は父がした事には、納得がいかなかったのだ。。。
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