第10話 父達の計画 其の二

伊邪那美命様は、父がした事を

『贈り物』だと言う。


ジャン「どこが贈り物なのですか?!、、、皆様に相談もなく、

自分だけで計画したなどと!、、


しかも!、、継承までさせて。。。」



俺は伊邪那岐命様ご夫妻に、申し訳ない気持ちにまでなる。。。


すると、伊邪那岐命様は、そんな俺の考えを違う方向から打砕いた。


伊邪那岐命「ジャン。良いか。

お前の父がした事は、確かに我々を騙した。 だが、そのお陰で我々は、

ゆうとセリを誕生させる事になり、


また、アレンとリオンと言うかわいい、娘ができたのだ。


そして、お前、ジャンと。

シリウスであるシヴァにも会えたのだ。


お前の父の計画は、真に壮大であり、永きに渡るように考えられていたのだよ。」


ジャン「永きに渡るとは・・・」


伊邪那岐命「時間をかけて、ゆっくりと、確実に神々を成長させていくと言うものだ。


良いか、これは、神々を成長させねば、決して人々の成長は難しいと言う事だ。。」


ジャン「それは、わからなくもないですが。。。」


伊邪那岐命「良いか、よく聞くのだ。


日本の神=『教育』=『幸せ』


教育とは、『学』を学び知識を得る事。これは、大事ではあるが、結果に過ぎない。


得るまでの行程こそが、『教育の土台』である。

つまり、学で得たものは知識であり、技術であり、ある意味必要な道具のようなもの。


これを手に入れるまでの行程こそ、

『人格形成』を培うのだ。


運動などもそうである。


上手くなる為の努力が、自身の足りないものを養い、その力こそ、

自身の源にもなる。


そして、それと、得たものが合わさる時、何倍もの力となるのだ。


また、これを他の為に使い、

他に良き影響を、与える。


これにより、他を向上させ、

自分も成長するとなる。


互いに切磋琢磨しながら、高みを目指す。


それが、『幸せ』と言うものに繋がるわけである。」


ジャン「言われる事はわかりますが。。。」


伊邪那岐命「良いか、ジャン。

神々をまず、成長させねば、

教育せねば、人々へそれを降ろせない。

また、人々から学ぶ事とてあるわけだ。


人々の力もみくびるでないぞ。


彼らの力は、かなりのものだ。

まだ、それを開花させていないだけやもしれぬ。


人々から学ぶ事を認められず、

自分だけが正しいなどと、狭い視野と、心では誰を導けようか。


お前の父は、その精神性の高さを

求め、このような計画をなされたと言うわけなのだ。」


カイム「本当に、壮大な計画ですよね。。。皆々様を巻き込んでいきながらですから。。


俺もかなりびっくりでしたし、

ジャンの付人にならせて頂いているわけですし。」


ジャン「な、、なんだと? 付人?

カイムも、父からの計画から俺の為にいると・・・。。」


カイム「確かにそうだが、

親友にはかわりないな😉😉」


ジャン「そうだったのか。。」


これだけでも、俺は困惑だが、、

まだまだ、秘密は暴露されていくのである。。


それは、アレンとリオンだけではなく、

ゆうとセリ。


そして、俺とシリウスの担う使命の重さを知る事になるのだ。。。


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