第4話 アレンとリオンの誕生秘話

ジャン「どういう事ですか?!

『継承』させたというのですか?!」


伊邪那岐命様は平然とした表情で

「如何にもだ。 なんだ、ジャン、その顔は。。不服であると?」


ジャン「不服とかでは、ありません。 それよりも、お二人のものを継承させたとなれば。。。

お二人様は、ご自身のお立場をわかっておられるのですか?!、、!」


伊邪那岐命「如何にも解っておる。」


カイムは、俺と伊邪那岐命様を交互に見ながら話を聞いている。


俺はため息だ。。


ここ日本でのお二人のものを『継承』する事がどれだけの意味を示すのか。


他の神々様のを継承するのとはわけが違う。。。


俺は心の中で

(あぁ。。アレン・・・リオン。。

なんて過酷な荷物を背負わされているんだ。。。)


カイム「まぁ、継承させ方が普通じゃないからな。 なんせ、誕生して直ぐだった。」


ジャン「な、、なんだと?」


伊邪那美命「確かそうでしたわね。」


俺はへたへたとなりそうなのを立て直し、

「まだ、何もなっていない誕生したてで継承など!、、宿命ですか?!

いったい、何をやらせるおつもりですか?!」


そうなのだ。普通は、継承させる為には、その相手を見極め継承させるべく者かを吟味する。


または、勉強し、継承するなどだ。


誕生したてなど稀にはあるが、大概は、宿命と言えるだろう。


ジャン「ならば、なぜご自身方々がお生みにはならなかったのですか?

父が創り給うた娘達です。。」


この俺からの疑問にお二人様から、

またとんでもない話が飛び出して来たのだ。


俺は、正直パニックになる。


伊邪那岐命様は、本当に済ました顔で言われる。

真にもって何をお考えなのか・・・。


伊邪那岐命「私の我が子は沢山だ。

だが、誰にもわからないように、こっそりと我が息子を生んだのだ。」


ジャン「は?・・・お生みになられたとは?」


伊邪那岐命「ゆうじゃよ。」

ジャン「それは、知ってますよ。

と言いますか、伊邪那岐命様がお生みになられたのは、ゆうのご本体である彼ですよね?」


伊邪那岐命「何を言うか、私が生んだのは、天界におるであろう。あの男だ。」


天界・・・? そんな方、いたっけ?


俺が思い出そうとしていると、、

ジャン「あ、、確かにいた!

なんか、目立たない・・・あの方、

ゆうが指導していると聞いてます。」


伊邪那岐命「そうだ。あの男が私の息子だ。」


カイム「ゆうは、継承しているわけですよね?」


伊邪那岐命「ゆうは、『継承』していると言うかのう・・・私の能力等を与えたわけではないのでな。。🤔🤔」


カイム「では、伊邪那岐命様そのものを?」


話を聞けば、ゆうは、人で言うところの伊邪那岐命様の遺伝子を色濃く引き継ぐ者というわけなようだ。


そもそも、『継承する』とは、

その方の持つ能力や、エネルギー等を与えられるわけで。


ジャン「ゆうの場合は、『竹内様が生んだ息子に伊邪那岐命様の遺伝子を入れた方』

この方の御霊分けされたわけだからな。。


なんて、複雑なんだ。。」


伊邪那岐命「御霊分けされた時点でゆうにも私の遺伝子を入れておる。

まぁ、複雑であるな。。」



カイム「ま、複雑にしなきゃならないって理由ですよね。」


伊邪那美命「内部は敵に相当したり、本命でありますゆうに手を出しかねませんから。」


ジャン「内部とは、いったい何処をさすのですか?」


伊邪那岐命「何処とは言えんのだ。」


ジャン「ないしょなところで?」


カイム「ジャン・・・至るところだ。」


この時の俺は、天界はおろか、様々な場所での抱える問題など全く知らなかったのだ。。。


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