第3話 伊邪那岐命様と伊邪那美命様

俺は父から聞いた通り、伊邪那岐命様と伊邪那美命様が居られる世界へ。


ジャン「こんな世界があるんだな。

初めてきたぞ。。」

そこは正に精神世界とも言うのか、

無音であり、静寂な世界。

そして透明感のあると言うか。。

不思議な世界だった。


そんな処にお二人は居られる。


カイム「あ、いたいた。

伊邪那岐命様だ。」


カイムの、姿を見ているとどうやら初めてではないようだ。


伊邪那岐命「やはり、来るようになっているのだな。 ジャン。待っていたぞ。」


伊邪那岐命様は、まるで俺が来ることを予期しているかのよぅだった。


伊邪那岐命「カイムも一緒と言うことは、知ったのだな。」


カイム「いや、俺はまだ何も・・・」


伊邪那岐命「そうか。。ならば、話す時が来たと言うわけか。」


伊邪那岐命様が俺達を迎えてくれていると、どこから来られたのか、

伊邪那美命様が来られた。

「ここではなんですから、中へお入りなさい。」


伊邪那美命様がそう言うが、

「中へとは・・・?」


俺からは辺りを見渡しても何も見えない。

すると、伊邪那岐命様も

「そうだな。中へ入るが良い。」

と言い、お二人は俺達の前を歩きだす。


俺はカイムを見ると

「不思議だろ?どこにそんな家みたいなのがあるのかってな。」


カイムにつられて歩くと、何にも無かったはずの場所から見えてくるのだ。


小さな小屋とも言うような、そんな建物だった。


ジャン「な、、なんだ?無かったはず・・・」


伊邪那岐命「ここは、不思議な世界なのじゃ。」


伊邪那美命様は笑っておられた。。

「真に不思議でしょうね。。。」


俺達が小屋のような建物に入れば、これまた驚く。

外観とは全く違い綺麗な日本古来からの内装だった。


何か、わらなのか、稲なのか、わからないが、そのようなものを使い編んで作ったようなそんな物が多々ある。


また、火を起すかのような所と道具。

天界と比べても質素な感じだ。


「まぁ、座りなさい。」

伊邪那岐命様が俺とカイムを促す。


言われるまま座ると、伊邪那美命様がお茶とお菓子を出してくれた。


伊邪那岐命「さて。。何から話すかのう。。。」


ジャン「俺、見たんです。昔の記録映像を。 そうしたら、『継承』させたと。。いったい、どういう事なのですか?」


伊邪那岐命「ほぉ。。見たのか。

ならば、その通りぞ!


リオンは、私の娘である!」


ジャン「真にですか?!、、、『継承』って、、、?!、、なぜですか!、、! あんなにまだ、幼いと言うのに。。。

リオンに、いったい、、、何をさせるおつもりですか?!」


伊邪那岐命「まぁ、落ち着くのじゃ、ジャン。 これから話す故な。。

やれやれ。。。リオンで驚いておったんでは先が思いやられるわい。。」


ジャン「・・・・」


カイムは、黙って聞いていた。


伊邪那岐命「良いか、ジャン!

リオンは、私の娘であり、

アレンは、伊邪那美命、私の妻の娘である!」


ジャン「は?、、なんですと!?」


不安と緊張が解けない俺だった。。

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