第22話 喫茶店の可愛い女の子2

喫茶店で可愛いバイトの女の子から声をかけてもらった。

その喫茶店のバイトさんのレベルは高くて、僕はちょくちょく通っていました。ある時アルバイトの女子大生らしい女の子がすごく可愛い人で、僕はしげしげ通っていた時がありました。 その娘が履いていた、赤い花がらの夏物の スカートのことは今でもよく覚えています。しかし僕はまだまだ女性は苦手な時で、その人には、うまく声をかけられませんでした。 今なら必ず声をかけていたでしょうが。その同じ喫茶店で働いていた別の女の子が、あれは春だったと思いますが、僕に話しかけてきたんです。僕がその時乗っていた車がトヨタのランドクルーザーの古いタイプで

形もジープらしくて、白っぽいオフホワイト色が夏らしくてなかなかいい雰囲気の車でした。僕はもちろん中古車で買いましたが、そんなに高い車ではありませんでした。僕が喫茶店から出て、車のところにいたら、 その子が店の中から出てきて僕に声をかけてきたんです。ねぇ、海にでも行かない。あきらかなお誘いのことばです。

僕は呆然としてしまって、何の言葉も返せませんでした。それを見ていた彼女は白けた顔をして店に戻って行きました。まったくその頃の僕は駄目だったんです。 せっかく声をかけてくれた女の子に恥をかかせるようなことをしてしまったんです。本当に僕は駄目でした。 ダメついでにもう一つ思い出しました これは喫茶店ではなく、ドラッグストアでのことです。風邪を引いて調子が悪かった僕はドラッグストアに行って、そのことを話して風邪薬をくださいと言ったんです。そしたらその店のお姉さんはとても綺麗な人で、僕に対して色々と親切に説明をしてくれました。普通に薬屋の店員さんがやるアドバイスだったんでしょうけど。お酒は飲んだりしますか?風邪気味の時にはアルコールの類は一切飲まない方がいいですよとか。親切にアドバイスをしてくれたんです。僕はその人の優しさを嬉しく感じてしまって、もちろんその人が綺麗だったからでしょうけど、次の日にもまた行きました。そしたら今度はその店員さんがその時僕が着ていた夏物のセーターのことを、「そのセーター素敵ですね」と言ってくれて。今の僕なら絶対 声をかけて誘っているんでしょうけど、あの頃の僕はバカだったのか、うぶだったのか、何も言えませんでした。せめて、「もう風邪も治ったから、お酒でも飲みに行きませんか」とか今なら言えるのに、あの頃は全く何も言えませんでした。

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