第14話 ナンパが成功するのには実は理由がある
最近僕の知っている女の子が、実は僕がとても好きだった、恋をしていた女の子が、遠くへ行ってしまった。はっきり言ってショックだった。やっと仲良くなれてこれから付き合っていけそうだったのに。そうなる前に居なくなってしまった。あまりのことに僕はあの子よく似た女の子を探したて歩いた。そしてついに見付けたのです。と言っても最初に入ったコンビニでその子によく似た女の子が見つかったんです。
よく似ている。ぱっと見た感じは、本当によく似ている。ただ違うのは彼女は小柄で可愛かったのにコンビニのその女の娘はやけに背が高い。スタイルがいいといえばそうなんだけれども僕はあんまり背の高い女性が好みではないではなかったが、この際探した途端に見つかったそのコンビニの女の子となんとか付き合えないだろうかと考えた。どうしたらいいんだろうと考えて、とりあえず彼女が働いている曜日とか時間帯を調べてみた。その日は金曜日だったので金曜日の夕方4時にはいることが分かった。 そして、次の日も行ってみた。土曜日の夕方4時には彼女はいなかった。そして日曜日も近くを通りかかったので寄ってみたが彼女はいない。土曜日も日曜日も彼女はいない、週末には働いていないということだ。これはちょっとやばいかもしれない、男がいそうな感じだ。おそらくこういう子は週末のバイトはしないだろう。だから平日はバイトしている可能性も高い。ちょっと面倒になってきたし、仕方がないから、結婚していますかとか、あなたは今付き合ってる人とかいますかとストレートに聞いてみるか。
いやいやしかし、分析は大事だ。もう少し冷静に彼女のことを調べてみよう。
ナンパの一番難しいところは、全く初めて会った相手に相手が答えられそうなことを色々質問したりしなきゃいけないということだ。そうでないとまったく会話が始められない。相手が黙ってしまったら終わりだ。全く何の情報もない相手に対してどういうことをしたら効果的なのか、どうしたら彼女が分かってくれるのかとか、興味を持ってくれるのかとかいろんなことが必要になってくる。だからやっぱり分析は必要なんだ、面倒くさいけど。
シチュエーションごとのナンパ
1 コンビニのバイトの女性
彼女が確実に働いている曜日とか時間を調べる
2 彼女は主婦なのかそれとも学生なのかを調べる
3何度も買い物に行って少しずつ親しくなる、 なるべく彼女の印象に残るようなものを買うとベスト。
例えば冬なのにアイスコーヒーしか買わないとか。あるいはいつも冷凍食品の惣菜を買うとか。この人は独身で一人暮らしなんだなと分かるし。
ここで大切なことは自分だけが相手の情報を知ることが大事なのではない、自分の情報を相手に知らせておくこともかなり大事だということだ。全く知らない人に対しては好奇心も興味を湧かない、でも知っている人に対しては色々好奇心や同情やあるいは好意さえ湧いてくるかもしれないからだ。それにそちらのことを相手が知っていてくれないと相手がそっちの質問に答えられない場合が多くなってしまうからだ。
たとえばぼくが毎回冷凍食品のシュウマイばかり買うとしよう。そうするとバイトの彼女もあの人は、いつもシュウマイばかり買っていると知っている。そうするとシュウマイの新しい商品が入ったできたとすると、彼女は僕に新しいシュウマイでこういうのが入ったんですけど、どうですかと聞いてくれるかもしれない。当然、仕事の一環としてだが、相手は営業のつもりでも全く知らなかった相手とは違って話がしやすくなっていくし、話の発展性も出てくる。それからやっと本格的にナンパを始めて行く。それなら街でいきなり声をかけてナンパするより成功の確率はかなり高くなっていくのではないだろうか。
ナンパがうまくいく人にはそれなりのキチンとした理由があるんです。ただかっこいいとかイケメンだとかそんな理由だけじゃないんです。実は上手くいっている人はけっこう地道な努力をしていたりするんです。顔とか性格とかばかりじゃないんです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます