第5話
さて、実在論とかいうクソみたいな、自ら正しいのだ! と声を高らかに発しているのにそのくせ、自身の自己矛盾を隠そうと必死な、破綻に次ぐ破綻をもたらしているのを、先ほどから否定し続けているのだが、今私が今までしてきた言動を振り返ると、自身もまた自己矛盾を抱えた論を支持していることに気づいたんだ(まあ、それ自体が自己矛盾を抱えているからどうのこうのだとかいうつながりは、全くと言っていいほど皆無に等しいのだが)。
考えても見てくれ、自然科学でいう所の、そうだな、原子、そう原子だ。
なんだかよくわからないがこの世界の物質の最小単位が~とかいう奴だろう?
(原子を信じないやつなんで馬鹿だ! とでもいいたいのだろう? 私は今確信している、科学とかいう物は根拠という物が必要だろう? その最小としている者が素朴実在論だったか? では、その最小の物を証明するものは何だ? ほらみろ、答えられないじゃないか、自身でその論を支持しているくせに、君は今真っ赤な顔を浮かべているに違いない、なにせ、日本人の大多数が素朴実在論を支持しているときているからな)
最近、私の親友と電話で話をしていてだな(もちろん、とても楽しく過ごせたとも、まあ、あれだ、百合について語り合った人物だ、性別はまあ、言わなくても勝手に想像するだろうから、おいておこう、あいつにこの前花見に誘われてな、大体お昼から夜まで花見をしていたかな? おしゃれをしてきてだな、夜ごろになって寒い寒いと叫んでいてな、見ていて面白かったよ、隣で「あー、あったかいね」とか言ってみたりな、芝生のようなところに座るために一人用の敷物を持って行ったのだが、小さすぎて恋人みたいな感じになってしまったのは、誤算だった、あとは、そう! 将棋もしたな、「桜を見ながら将棋するとか私達おかしくね?」まさにその通りだ! わらったよ!それぞれ別の高校に行って疎遠になるかもと思っていたのだが、このありさまだ、まったく嬉しい限りだよ、隣の方でコスプレをしていたねーちゃんたち本当にさむそうだったなぁ、すまない、つい、思い出すのが楽しすぎて)私がお遊び感覚で原子などと同じような立ち位置の「1+1=2」と言うのを否定してみたんだ。
そうしたら、なんと返したと思う?
それは証明されているよ、自然数がどうのこうの、思うのだよ、人間にとって何かしらのことを支持するには何か絶対的な物が必要としているのだと。
例えばそうだな(あれ? 百合の話から脱線しているような)生きていくためにお金を稼ぐだとか。
さて、私の文をここまで読まれた方なら次に何を言うかわかると思う。
お金を稼ぐ、その理由が生きるため。では生きることに、意味が必要だろう? さてここから明晰な頭脳を持つものなら無限ループ、もしくは諦めが始まる。
つまりだ、お金を稼ぐという行動を支持するために必要な絶対的な何かは存在し得ないかもしれない、いや私にとっては、の話だが。
猿のような者、いや、言い方が悪いな、考えるのを放棄した面白い方々は「生きることは生きることだ」などとのたまうだろう?
ふむふむ、あれれ、おかしいなあ。
私の考えだって絶対的な何かがないぞ!
ふむ、そうなのだよ。
私はそれが見つからないから、ストレスを抱えているんだ。
それでも、あくまで実在論を肯定した場合にのみ、それは否定されるという物であり、実在論にのっとって言うのであればの話なので、前提が壊れた今、実在論からの否定は無に帰る。
うーむ、何もわからない、全てが遠いところで同じような物だと感じる。
宇宙から地球を見るような、さらに遠くから地球を見るような……まあ、私には何一つとして、前提とする物がないから自信がない。
あ! 言ってしまった! 初めに教えないって言ってたのに! 気づいてしまったなら仕方がない、今から君は頭を「ポン!」としてくれ……
はは、まあ、あれだ、人間という物は失敗を重ねるものだろう?
それに、そうだ、君たちの大好きな自己啓発系の本とかで「失敗を恐れないで、たくさん失敗しなさい!」とか言っているだろう?
少し話を脱線するのだが、先ほど、同じ家にいる女が郷土料理を私に提供してきたんだ。
れんこん、じゃなくて、ええと、タケノコだ。
タケノコに鰹節をまぶして、なんか適当に味噌をつけたやつだ、いや、料理に関してはこれっぽっちも興味がないから何もわからないのだが、美味しかったんだ。
お昼ご飯を食べた後に、味のしないパンを食べてお腹いっぱいの時に、白ご飯と一緒に出されたのだがな(はっきり言って絶望したよ、お腹いっぱいなのに、でも彼女の機嫌を損ねるのは私にとって、恐怖することで)。
お酒のおつまみだとか、じゅーすといっしょに飲むとすごく合うと思ったんだ。
そのことを素直に伝えたら、ポッキーを渡してきたんだ、一袋もだぞ? かわいい奴め!(お腹いっぱいと言っているじゃないか!? まったくもう!)
時に精神的百合の話はおいておいて、肉体的百合の話でもしようじゃないか!(君! 私の性別は何だったかな? 2度も私は嘘をついたんだ! 賢い君ならこの2つの嘘すら疑っているだろう? これは百合なのか、百合ではないのか、これすらも疑っているだろう? さあ、どっちなのでしょうねえ)
私は逆張りが大好きでね! 今現在として書いているのだよ! 私があまり好きではない肉体的百合を! あっちの方は、こんな私だけが自慰行為に走っているようなものではなく、他人と一緒に自慰行為に走れるようなものだぞ?
百合と監禁。実に良い響きではないか! 私は聞いただけで背筋を伸ばしてしまうぞ!
すまない、家にいる女に、風呂に入らないと殺すと言われたので入ってくる。
結局何も語っていないな。
デジャブを感じるよ。
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