聖女狩り・中編
魔道大戦後の現在、怪我や病気の回復・治療に使われる魔法は、
魔法の無い異世界から来た、薬師や医師達が編み出し積み上げた、異世界の知識=『科学』的な理論に基づく魔法らしい。
現実に、怪我や病を治し、迷いや苦悩・苦痛を取り除いているのだから、かつての神聖魔法に勝るとも劣らないわけで、治され癒される側に、何の不都合も、問題も無い。
むしろ、施術者への対価にプラスして、神への感謝と祈りを求められる神聖魔法より、対価がはっきりしている分、わかりやすいとも言える。
その治療に、対価すら満足に支払えない貧困層には、神への感謝と、ある時払いの喜捨の方が安いと言えるのかも知れないが、
かつての
それは、信徒の祈りと神の加護の賜物だが、一部の
逆に、魔界と悪魔や魔物の
その行使を目の当たりにした者は、
かくして、神聖魔法は世俗に塗れ、喚起魔法は悪夢に彩られる。
【ウィザードスタッフ】 聖女狩り 大黒天半太 @count_otacken
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