第4章:商店街の鍛冶屋さん
#1
この世界に来て初めての商店街。
今まではギルドで生活が完結していたから買い出しとかは全く行かなかった。
「はいらっしゃっせー!美味しいキャベツ!新鮮なキャベツだよー!」
「はいお客さん!こちら味見いかがですかー!!」
さすが商店街、活気が凄い。
あちこちに美味しそうな料理が立ち並んでいる。
だが、今回の狙いはそれじゃない。
この町最高の美女が経営している鍛冶屋。
店の名前は[ゾックマ]。
そこの店主と仲良くなっておけばもしかしたら俺でも最高の人生が送れるかもしれない。
そう妄想していると異世界語で“鍛冶屋ベガ”と書かれた看板の店の前に来ていた。
「ここが私の行きつけの鍛冶屋さんです!早速入りましょう!」
「いらっしゃいませー!あ、リリルさん!!お久しぶりです!」
その店に入った瞬間、店主の綺麗(&巨乳)なお姉さんが笑顔で迎えてくれた。
「お久しぶりです!今日は私のパーティーメンバーを連れてきましたよ!!」
「あ、初めまして!!いつもリリルさんから話は聞いておりますよ!!パーティーリーダーのケンタローさん、アドバンスファイターのボブさん、リリルさんと同じ役職のベルさん、そしてアドバンスフェンサーのルルさんですね!!」
この人、俺のことを知っている!
「どうも、ケンタローです。いつもうちのパーティーメンバーがお世話になっております。よろしくお願いします。(イケヴォ)」
決まったぜ。
「こちらこそよろしくお願いします!」
「ねえねえ、あいつ店主さんが美人だからかっこつけてるわよ!クスクス…」
「まあ、ケンタローの事だ、日常茶飯事じゃないか。」
「あのケンタローのエロい目も気にせず礼儀正しくふるまうあの店主さんに敬意を表す…ケイレイ!!」
外野がうるさいが、明るい声で礼儀正しく店主さんが挨拶を返してくれた。
「私の自己紹介がまだでしたね!!私はベガルサです!!鍛冶屋をさせていただいております!!」
おぉ…おおおぉぉぉ…!!
この店主、なんて礼儀正しいんだ!!
「店主さん、今日は私のステッキの水晶の交換で来たんではないんです。」
「あ、そうなんですか!?」
「今日はこのケンタローが最近抜いた石聖剣をケンタロー自身が振れていないので筋力を増強させるアイテムとかを探しに来たんです。」
「なるほど、では、ケンタローさんは少し歩くことになりますが作業場まで私と来てもらいましょう。他の皆さんはそこで座って待っていてください!!」
早速急展開来たァァァ!
この美人と二人っきり!?
神展開じゃねえか!!
「はい、こちらが私の作業場です。では、そこでケンタローさんは仰向けで寝てください。」
「ね、寝る!?」
そこには真っ白のベッドが用意されていた。
俺は、今日、童貞を卒業するかもしれない。
俺は言われるがまま、そのベッドに寝た。
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