#2

 俺は鍛冶屋の美人店主とこれからするかもしれない!!


「それではまず上半身の服を脱いでください。」


「分かりました。」


 もうこれは確定演出なのではないか!?


「じゃあ、触らせて…いただきますね…」


「お構いなく。」


 “何を?”だなんて聞かなくてもわかる。俺は今日、これから、童貞を卒業するんだ!!


__ギシッ


 店主さんが俺と同じベットに乗った。


 あぁ、お父さん、お母さん、俺、童貞を卒業したよ。


「わぁ、普通ですけど良いですねぇ…」


 …あれ?


「サイズはMですね、さっそくお作り致します!服を着てこの説明書を読んでお待ちください。」


 結局、俺の勘違いだったらしい。


 説明書を読むとこう書いてある。


“スキル式筋力増強腕輪:倒した敵の数や強さに応じて敵から奪った魂のエネルギーを腕輪が疑似筋肉を生成します。なお、見た目は一切変わりません。”

“注意:この腕輪が筋肉の代わりとなっておりますので腕輪を外している間は力が元に戻ってしまいます。なお、腕輪を外している間に倒した敵からはエネルギーを得られません。ご了承ください。”


 さっきの「触りますね」は腕のサイズの計測、「良いですねぇ…」は俺の腕の太さが平均的すぎて逆に面白いみたいな感じだったらしい。


 まったく、おかげで変なことを妄想しちまったじゃねえか。

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