#12
こうして俺の聖剣チャレンジはこれで終わった。
そして見事に聖剣を抜いた俺の最強伝説が今!!
「俺の持ち金が20万ネイツ、そこに聖剣ミッションの1万ネイツ足して21万ネイツ、だけど病室の床にかつて聖剣だったであろう石を落として割れた床の修理費が運よく3万で済み、振動で落ちた花瓶と棚とランプの弁償代で10万ネイツ、合計13万ネイツひかれて現在の持ち金7万ネイツ…」
始まらねーじゃねーか…クソが…
俺は聖剣を病室の木の床に落として床の木材を盛大に破壊してしまった。
新入りということで運よく3万で済んだが、それ以外の物を壊して結局13万払わせられた。
「ケンタロー、気を落とすな、気分が落ち込んでるときは筋トレだ。」
「ケンタロー、借金にならないだけいいじゃないですか。」
「ケンタロー、私の笛でも聞きなさい!気分が良くなるわ!」
「ケンタロー、私の聖剣を目の保養にするがいい。」
こいつら何言ってんだ?
まだリリルはまともだ
うちのパーティーは偏差値が低い。
そんな事を想っていると、リリルがとある提案を持ち掛けてきた。
「ケンタロー、この町の商店街に女の人が経営しているいい鍛冶屋があるんです。そこでは日々、凄腕の女職人が作ったアイテムを安価で売っているんです。そこに行けばもしかしたら石聖剣を何とかしてくれるかもしれませんよ!」
「石聖剣言うな。まあ、でも行ってみるのもアリだな!普通に歩けるぐらいまで回復したら行ってみよう。」
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