第2章:最弱による最強の仲間集め

#1

 何とか異世界には無事に到着したものの、草原のど真ん中で町はどこにあるのか分からない。


 右も左も南も北も分からないこの世界でどう生きろと?


 いや、せめて町が見える場所に落としましょうよ。


 と、激怒しているところにひらひらと紙が1枚落ちてきた。


 紙にはこう書いてあった。


“これを読んでいるということは無事に魔法陣が発動したのですね?良かったです。魔法陣が発動しなくて亡くなる方が転生者の7割を占めておりますのであなたは相当ラッキーなお方です。まあ、それは置いといてつい先ほどあなたの脳がこの世界の言語と魔法を使えるように改造しておきました。恐らくなぜか呪文を唱えられたり、住民と会話することができるという状況が発生すると思いますがそれは転生成功の証です。改めまして転生時の落下に成功いたしましたこと、天界の天使及び神々より心からお祝い申し上げます。  天使 ライラ”


「へぇ~、脳の改造なんてできるんだー…ん?あれ?気のせいかな?あの落下の犠牲者が7割を占めてるって書いてなかった?いやw流石にww……」


“――魔法陣が発動しなくて亡くなる方が転生者の7割を占めておりますので――”


 うん、ちゃんと書いてある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る