第4話
【とんでも錬金術師】錬金術師総合スレ.128【参上】
449:ななしの錬金術師
シキとかいう錬金術師まじやばい
450:ななしの錬金術師
魔道具だけで下層の魔物相手に無双してやがる
魔道具の威力ってこんなに高いか?
451:ななしの錬金術師
>>450
高価な物でも下層の魔物相手に通じればいいかな程度
消し炭にするあれは異常すぎる
452:ななしの錬金術師
あんなの作れてなんで無名なんだ・・・
まじで誰か知らない人いない?
453:ななしの錬金術師
大手ギルド所属とかありえないの?
配信始めたのもギルドのPR的な
454:ななしの錬金術師
>>453
だとしたらギルド名出さないの不自然でしょ
ギルドも名乗っていないしまじで謎
455:ななしの錬金術師
少し前にだけど相互探索者互助会っていうギルドにいた気がする
456:ななしの錬金術師
>>455
釣り乙
あそこ黒い噂しかねえところじゃねえか
バックに暴○団とか宗教とかが絡んでいるっていう
457:ななしの錬金術師
相互探索者互助会ってあれだろ?
駆け出し探索者騙して搾取してるとかいう怪しいギルドだろ?
458:ななしの錬金術師
>>456.457
ふざけんな
相互探索者互助会はそんな怪しい組織じゃねえ
459:ななしの錬金術師
ホンモノが来たww
460:ななしの錬金術師
>>458
当たっててお顔真っ赤かでちゅか〜〜?
461:ななしの錬金術師
話ずれてきてるぞ
相互探索者互助会所属のやつでシキという錬金術師知ってるやつおらんか?
462:ななしの錬金術師
>>461
錬金術師かどうか知らんけどシキっていうやつの名前は互助会で聞いたことある
ギルマスが最近話してた
463:ななしの錬金術師
>>462
kwsk
〜〜〜
845:ななしの錬金術師
謎の錬金術師シキのスペックまとめ
・相互探索者互助会に所属していた←今は不明
・表層から上層の素材でほぼエリクサーを作る
・下層の魔物を消し炭にする魔道具持ち
・コミュ障←ここ重要
・男の娘←ここも重要
こんなかんじか?
846:ななしの錬金術師
>>845
gj
しかし盛りすぎだろ
本当に実在する人物なのか?
847:ななしの錬金術師
配信見た感じ背が小さくてパッと見だと男女とちらか分かりにくいんよな
声が高いからそれも相まって
848:ななしの錬金術師
マジで消し炭にするレベルの魔道具で草生えない
あんなのいくらくらいするもんなん?
849:ななしの錬金術師
ピンキリだけど車が買えるくらい
というかあんなのオークションに行っても出してるやついないって
850:ななしの錬金術師
そもそも錬金術そこまでやり込んでるやついない定期
生産職なら鍛治師とか裁縫士の方がリターン大きいし・・・
851:ななしの錬金術師
錬金術はスキルツリー伸ばしてもイマイチ効果実感しにくいんよな
魔道具の作り方も手探りだから伸ばしてるやつはマジ貴重
852:ななしの錬金術師
配信が切り抜かれてなんかバズってるんだけどww
853:ななしの錬金術師
マ??
ついにバレたか錬金術師の新星
***
「これマジ?」
「発案してなんやけどワシもここまでなるとは思わんかったわ」
僕とジンは昼休み。学校の屋上でスマホを見ていた。
ドゥイッターというSNS。そこに僕の配信を切り抜きが投稿されて、それがバズったのだ。リツイート数一万回以上……いいね十万!?
どうしようどうしよう!
まさかこんなにバズるなんて思わなかった……。というかなんで!? ダンジョン配信が一大コンテンツとはいえ、こんなにバズるものなの!?
顔面蒼白になっている僕の顔を見て、ジンがぽんぽんと肩を叩く。
「まあええやろ。お前さんの目的としちゃ、バズってくれた方が助かるというもんや」
「た、たしかにそうかもしれないけど……。これで僕の固定客作れるのかなあ?」
僕がダンジョン配信、動画投稿を始めた理由。
まずは魔道具を作りつつ、撮った動画であわよくば収益を上げること。
もう一つが僕の固定客を作ることだ。
魔道具や魔法薬を売買する以上、僕の商品を常に買ってくれる人は貴重だ。
週末のフリーマーケットに出しても商品が売れるかどうか分からない以上、安定した収入源とはなりにくい。
安定した収入源があれば、そのお金でさらに錬金術をすることができる。僕はとにかく錬金術がしたいだけなのに……ギルドから追放されてから考えることが多くなってしまった。
「ててててててか、これどうしよう? すんごい勢いでチャンネル登録者数増えていくんだけど……」
「いうても、まだコンテンツ不足で伸びはそこそこやろ。登録者数八千か……。お前さんの目的云々考えるなら、登録者十万は欲しいところやな」
「こんな時に冷静な君がいて僕は助かったよ……」
一度バズったとはいえ、チャンネル内のコンテンツはあまりにも不足している。
なにせ昨日の配信と一昨日の動画しかないのだ。これではまだまだ一発バズっただけの配信者だ。
「これからどうすると思う? やっぱ配信かな?」
「いんや。ここで配信メインにするのはナンセンスや。あれは初見のインパクト強いが、逆に言うと二度目以降は飽きられる可能性高いからな……。
堅実に動画コンテンツ増やしていくのがいいと思うで」
ジンの意見を聞いてなるほどと納得する。
彼もまたダンジョン配信者。チャンネル登録者数は十二万人と中堅(本人曰く)の配信者だそう。
彼は主に狩人としての経験を活かして、ダンジョンで気をつけるべき罠やギミック、その対処法、小技や豆知識的なものを動画にして投稿している。
それで堅実にチャンネル登録者数を増やした実績があるから、ジンの言葉はかなり信頼できる。
「それにお前さんの腕なら動画投稿していけば、その有用性を分かった上で固定客になりたいやつ現れるはずや。まずは動画をメイン。
配信は落ち着いてからでもええと思うで」
「ありがとう助かるよ。義姉さんに相談して、新しい動画撮ってみるよ」
「おう。収益化した際はキックバック期待しとるで」
こういうところは関西弁が似合っている通り、きっちりとしている。でもまあ僕とジンは業務提携という関係性だ。今回のもジンのおかげと思えば幾らでもリターンを支払える。
「ちゃんと払うよ今度。ラーメンでもいいかい?」
「あたぼうよ。しかしのぅ、お前さんがアイドル的な探索者助けて一気にバズるような展開起きたら、お前さんもワシも懐が温まるというのによ」
「はははは……そんな漫画みたいなことあるわけないじゃないか」
「たしかにそんなバカな話起こるわけないよなキハハハ!!」
そんな笑い話をしながら僕らの昼休みは過ぎていくのであった。
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