夕飯後、自室に戻り一通り授業の復習をし終えた詩織。今日は身体測定・魔力測定があり授業が少なくて、すぐ復習が終わった。

なんとなく魔力測定の事を思い出す。水晶って浮いちゃう位軽いんだね。火力と温度は調整したけど、おかげで水晶の台が焦げなくて済んだ。水晶って他の属性の時はどうなるのかな?氷属性だったら凍っちゃうのかな?不思議。


だんだん眠くなってきた。

時計を見ると21時になったばかり。慣れない新生活で疲れているのだろう。早めに寝る事とした。



---


夢を見た。

いつも見る夢。




何かを大切に守ってる。愛した人からの裏切り。何かを必死で探してる。けど見つからない。

やっと見つけた。けれど、いつも邪魔されて取り返せない。何度も何度も繰り返し邪魔され、激痛が身体を襲う。血の海の中、手が赤く染まる。

見つけなければ、私の大切なモノ。見つけなければ、私の…




詩織は、はっと目を覚ました。

「私の…?」

何か必死になっていたけど、何をしたかったのかいつも分からない。

ずっと前から同じ夢を見ては、時にうなされいた。

薄っすら汗ばんだ肌をさっぱりさせようと、着替える事にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る