魔力測定

週が明け、あいにくの雨模様の中、クラス準備に身体測定・魔力測定を行なっていくようだ。

身体測定は、いたって一般的。身長・体重・視力・聴力… 男女別に順調に進んでいく。


次は魔力測定。

別館と呼ばれる場所に案内され、1人ずつ個室で測定。属性ごとに待機室へ移動し、それぞれの属性について講習を聞くらしい。



「ねぇ詩織。属性の勉強なんて小学校で習ったし、今更必要かな?それより雨の中、別館に移動とか…」

「別の学校で、魔力測定の時に教室内メチャメチャになる位凄い魔力の人がいたから、安全の為に別館でやるんだって。属性の話は…なんだろ?」


友人の萌香もえか。小学校から仲良くしてくれて、進学しても同じクラスで仲良くしてくれてとても嬉しい。


「次の人。入って」

そうこうしてるうちに順番になった。先に萌香が測定してるから、一緒になるといいなぁ。


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「これは…」


室内中央には、バレーボール大の水晶。

水晶をから少し離れ半円位で囲む3人の神官様。

あと私の2メートル程後に案内役の神官様見習いが1人。

準備が出来たら水晶に力を込める様に見習いの人に言われた。言われた通り力を込めた。「周り、焦がさない様にね」師範代の言葉がよぎり、多少手を抜いたが…。


なんとなく稽古で火の玉を浮かせているイメージをした。あたりにふわりと風を感じ、水晶が多少浮いた。それと同時に赤い炎が水晶を包んだ。

まぁこんな感じ?水晶の中心が緑に見えたけど、虹彩のせいかなと気にしなかった。水晶、焦がさなかったですよ、師範代。

神官様達なんか驚いてたけど、無事(?)に終わった。『火使い』の魔力強だった。


『火使い』の待機場所に行ったが、萌香はいなかった。どうやら『水使い』だったらしい。属性のメリットデメリット、稽古の仕方等説明されたが、既に師範代から聞いてたから、のんびり過ごした。

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