表裏高音激発シンガー

外出てみようかな 思うときに降る夕立

傘もないしな やめとこうかな

寒空へ向かう群青の下 イチ貧乏学生の僕

春ってどこ行ったんだろ

何もかもにあれこれ論い

意味もないのに嫌う僕らは

こんなに こんなに 醜い姿なのに

取り繕って 綺麗になろうと


馬鹿か ありのままを魅せろというんだろ

投げやりのまま 自棄な

僕の音が聴きたいんだろ

化粧も衣装も要らない 必要ない

部屋着の僕が歌うだけ

外行ってみよう、この儘


石蹴飛ばし濡れた野良猫逃げてゆく

僕なんて所詮そんなものか

季節の変わり目は全部節分なんだって

鬼たちも忙しいだろうな

そんな馬鹿げた空想に縋って

ピアノの音より僕の声は小さい

だけれど それでも 届けたいものがあって

醜い姿 すべてを


やめろ 眩しいおいこらそんなに衒うなて

描かない僕であれと言いたかったんだろ 

なんでこんな輝いちゃってんだ わかんねぇ

それでもまだ止まらない

曝け出してみよう、みんな


強まる風に 忍び寄る僕の

悪魔か天使か 何でも同じか

誰かのせいにしてちゃ進めないよな

そしたら、こんなの捨てようか


馬鹿だ そうだそれで何が悪いんだよ

ひねりのひとつもできない僕でいいんだろ

夢なんて 目標なんてなくていい

部屋着の僕が歌うだけ

君たちは ありのままを魅せろというんだろ

投げやりのまま 自棄な

僕の音が聴きたいんだろ

化粧も衣装も要らない 必要ない

部屋着の僕が歌うだけ

濡れていこうか、この儘

―――――――――――――――――――――

 こんにちわ!桜舞春音でございます(^^♪


 表裏高音激発シンガーは、叶わないとわかって夢を追い続ける少年の物語。

 決意と恐怖を喜びに織り交ぜて感じる感情を表した歌詞を、まっすぐなギターソロを目立たせるメロディで飾り、ベースに雨音と電車の走行音を録音しました。


 篤く太い楽曲に仕上がりました。

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