jerky(桜舞春音ver.)

 【おことわり】

今回の詞は解説にて残酷な言葉が出てきます。全体的にも暗いです。それでも良ければどうぞ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 


 溺れてく 沈んでいく

その赤い沼に

まとわりつく怨恨うらみに しらないしらない 決め込む

堂山のバーに煙たい空気がこもって燃えて消えていく


風前の灯火 短い蝋燭ろうそく

ああ火が消える 風が吹く


たった一滴の残り香が暗闇の中踊りだした

溺れてく 沈んでいく

その赤い沼に

ニュースで流れる詳細は全部詐欺師の御業みわざの中

薄い紅に染まった刃の中身は

恨みと 焔と 真実と


浮かばんわ 戻られせん

その儚い心

しがみつく笑顔に バッドエンライトメント

堂山の街に冷たい笑いが起こって爆ぜたら消えたまま


風前の灯火 線香の煙

ああ火が消える 雨が降る


たった一瞬の後悔が暗闇を斬って歩き出した

離れてく 届かない

その儚い心

ニュースで流れる詳細は全部俺のうわべの面

薄い壁が壊れた俺の中身は

恨みと 焔と 後悔と


ガラスの割れる音 不快な高音

紡がれたロープが外道の首を絞める

落とし穴の中に見えた俺の真姿すがた

俺は見ることはない


風後の灯火 無音の煙

ああ火が消えた 空が晴れる


ああ火が消える 風が吹く


【解説】

みなさんこんにちわ。桜舞春音です。この曲は昨日の「Check・lutum」に続いて登場したグリッチ作品内の曲です。因みに、グリッチではダイアモンド・ジェラシーvre.ですが、ダイアモンド・ジェラシーとしてはステータスソングがあるので桜舞春音ver.です。因みに僕の創作人生の中では古めの曲なので既に自分の中で曲がついています。


この詞は大阪府にある堂山町という町が舞台になっています。

この町のとあるバーに入り浸っている「俺」は、今まで何人もの人間を殺めてきました。自身を時に「刃」とも表現しています。しかし警察など監視者の目からは逃れきれず、捕まりそうだという事を理解していました。

そして捕まってしまいますが、自分の中にある過去が起爆剤になって、刑務所内全員を殺して逃げるという残虐手段に出ます。「暗闇」は刑務所(=暗箱)を意味しています。ニュースになってもその内容は監視機能を騙した自分の御業の中...。


そして指名手配犯となるわけですが、殺人鬼の心は意外にも弱かったのです。しがみつく笑顔—逃げられたことへの喜び—にエンライトメント(=啓発)するわけです。

そして後悔は自分から離れて歩きだし、ついに「俺」は出頭しました。

ニュースではああだこうだ言われても、それは自分の真の姿ではない...


そして死刑が言い渡され執行、しかし穴の中に見えるはずの本性は勿論「俺」には見えなかったのです。

(ここら辺については日本の死刑の方法を知らないよという方は厳しいかも、そしてショッキングかも)


【作詞は毎日投稿です!ぜひ皆さんの意見・解釈をコメントにてお聞かせください!】

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