桜舞春音が作詞作曲してみました。

ダイアンモンド・ジェラシー

貴方にはやりたい事　叶えたい夢はないの？

酒に溺れたって別に悪くないわ　だけど如何して此処に来たの？

そんな、貴方も知らない事　妄想だけで考えてばかりよ

それもこれも貴方が私の事　ずっと見つめてくるからよ

ずっとそう憧れてたの　大人の世界

そうよ、壱（いち）から拾（じゅう）まで一切合切自分の世界≒（イコール）主人公なんてもう御免だわ

此処で永遠に踊っていたい...

…そうだわ

曖昧な夢なら要（い）いわ　その時の事だけを考えて

不十分な目標なんて見失うだけよ　ダイアモンド・ジェラシー

…ねえ

どんどこ鳴らして祭囃子で叩き起こしてしまいましょ

実在しない神信じとったって幸せなんてあれせんわ...何故

嗚呼また酔っているのね　この私を今抱いているのも朝には忘れるのね

結局死ぬなら短い人生楽しんだ奴勝ち

遊んで暮らせるなんて庶民にゃ夢のまた夢よ

だけど私はそう主人公だったの少しくらい暴れる権利はあるわ...少しは役に立つのよ

偽りの身分証も全部今夜で終わり

そう何度思ってきたことでしょうか

不安定なジェラシーがカラットに変わる...あのね一口両舌裏表

…そうだわ

簡単な明日なら要いわ　恵まれた世なんて腐敗の原因よ

不十分な自分なんて崩れるだけだわ　ダイアモンド・ジェラシー

…そうだわ

単純な恋なら要いわ　ドロドロの愛を...如何にもなんないわ

不十分ね　私の方が何倍も　貴方想い返してテイク・オン・ミー

...曖昧な夢なら要いわ　その時の事だけを考えて

不十分な自信なんて泣き顔のタネよ　ダイアモンド・ジェラシー

思い出して？ねえテイク・オン・ミー

【解説】

みなさんこんにちわ。桜舞春音です。

ダイアモンド・ジェラシーは説明必須ですね。まず、本文中の「要（い）いわ」は不要と言う意味の「いいわ」に無理矢理漢字をあてたもので、僕の造語（こだわり）です。

そして「私」はドラァグパフォーマーの男性のことです。

ドラァグパフォーマーとは、女性らしさを誇張した派手なメイクと衣装に身を包んで歌ったり踊ったりする男性の事です。ドラァグクイーンとも言って、芸能人だとナジャ・グランディーバさん、セレスティア・グロウンさんがそれにあたります。「ひみつのなっちゃん」という映画もありますので気になる方はどうぞ。

「私」は今まで良い家に生まれたために主人公として何でもやってもらえる空間で育ってきました。しかしそれが嫌になり抜け出してきたのです。彼の性質的な面もありますが、僕も過干渉なまでに守られると嫌気がさすと思います。

そんな彼が出会ったのは、やる気のないアルコールジャンキーの男に出会います。それが「貴方」です。無気力な男に、彼はここに来た理由とかを問いかけるわけです。しかしそれはすべて彼の妄想に過ぎません。そんなことを考えてしまうのは、「貴方」がずっと彼を見つめているからでした。

そして彼は男に半ば一方的に自分のことを話し、ここで踊って死んでいきたいとまで願うのでした。

そこで曖昧に彩られた生ぬるい守られた日々なら要いわと、彼は気付くのです。

これ以降はあえて解説はしませんが、彼らの人生観を見て貰えれば幸いです。

（あ、我が家のジャンキー・兄（21）が丁度お酒飲んでますね(;^_^Aこんな昼間から...）