第4話 vs化け物
俺等は、魔物を倒しに平野に向かった。
そして俺は平野に来て始めて魔物を前にした。
「‥‥‥」
ここで俺は、一つの問題に気付いた。
それは、俺が生物を殺すことに反射的に拒絶してしまうことである。
「え〜っと‥‥」
駄目だ。殺せない。
「‥‥これは予想外だったかなぁ‥‥」
こうして俺は、全く魔物を殺せないでいた。
そりゃそうだ。いきなり生物を殺せと言われても、殺そうとなんて出来ない。俺は理由なき殺戮は好まない。
「‥‥‥仕方ない。今日は1匹でも殺せるようになるまでずっと延長するわよ。」
「‥‥‥はい。」
こうして俺は外で魔物を殺せないで時間が過ぎていった。
「‥‥‥先生。」
「ん?」
「先生はどうして、魔物を殺せるんですか?」
「‥‥仕方ないからよ。何も殺したいから殺してるって訳じゃ無いわ。そうしなければ行けなかった。」
そういうもんか‥‥‥
俺はまだ現実が見えてないのかもしれない。
「‥‥参ったな。もう夕方だ。まさかここまで自分が駄目だとは‥‥」
気が付いたら夕方になっていた。
正直ここまでついてくれるメル先生には感謝しかない。俺は未だに魔物を殺せなかった。
そして俺がそのまま魔物から逃げていると‥‥‥
「ゔぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛」
目の前にとても大きな化け物が現れていた。
その化け物は途轍もない速度で俺を吹き飛ばす。
疲れ切っていた俺はそこで意識を失った。
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「カルくん!」
目の前に現れたここにいる筈のない化け物は、私に近づいてくる。
【分身】【身体能力強化】
私は分身にそれを防いでもらい、私は攻撃しに行った。しかし私の攻撃はその化け物に届かなかった。
「! 岩魔法も使うのね。」
私は岩の壁によって防がれた。岩が私に飛んでくる。私はその岩を切る。
「きっつい。」
私は分身と身体能力強化の影響で魔力のそこが尽きそうになった。
「ゔぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」
「! 嘘でしょ!?」
分身がもうやられた!
私は化け物の放つ攻撃を防ぐ。
しかし下から岩魔法で攻撃されてしまう。
私は空中に吹き飛ばされる。
思考がまとまらない。頭を打ったの?
それすら分からない。ただ分かるのは、私は今、頭が痛くて意識を保つので精一杯ということだけ。
【エアプレス】
私はとにかく考え無しに近づいてくる化け物に魔法を打つ。
【身体能力強化】【腕力強化】
私は体に力を込めて突撃する。
【付与:エアカッター】【剣技:風龍】
私は全力の攻撃を化け物に叩き込んだ。
化け物はピクリともしない。
「‥‥勝ったのね。」
もう、動けない。少し休憩しないと‥‥
「ゔぉ゛ぉ゛ぉ゛‥‥」
「‥‥え?嘘‥‥だって‥‥」
「ゔぉ゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」
******************************************************
「‥‥ここ‥‥何処だろう。俺は‥‥何を?」
俺は気付いたら暗い知らない部屋にいた。
「‥‥取り敢えず、出口を探さないと‥‥」
俺は取り敢えず周りを探索する。
「早く先生を助けに戻らないと。」
「どうして戻るんだい?」
後ろから聞き覚えがある声が聞こえた。
何でお前がここに‥‥
「なぜって僕が君を呼び出したからさ。」
俺の前に居たのは、俺を生き返らせた存在。
神だった。
「‥‥何故俺を呼び出したんだ。」
「‥‥何故?君を生き返らせた理由を覚えてる?
種族の差別を減らすためだよ?なのに魔物1匹殺せないなんて‥‥。そんなんなら君をクビにしようかと思って‥‥。」
それは駄目だ。俺は先生を助けに行かなくちゃならない。
「どうやって、魔物1匹殺せないのに?」
「‥‥大事な人を守る為なら殺すよ。」
「‥‥へぇ~そうかい。なら君にチャンスをやろう。
16歳までにエルヘブン国の騎士になれ。そしてその国の牢屋に閉じ込められている聖女を助けろ。」
「出来なかったら?」
「地獄に落とす。」
「分かった。やる。」
「‥‥じゃあ、君の体に意識を戻す。‥‥ついでに、お前の魂にまえスキルを5つ入れ込んだが、お前の体の本来の宿主。カルの魂にもスキルを入れれる。
入れてくか?」
「悪いが今はそんな暇は‥‥」
「入れぬと貴様‥‥死ぬぞ。」
「‥‥‥そうか。じゃあ頼む。」
そして俺は新スキルを5つゲットし意識を失った。
《新スキル》
【刀術:EX】
刀術を完璧に習得する。
【全属性耐性:EX】
全ての異常状態の効果を8割カットして、異常状態になる確率も、50%に減らす。
【闇魔法:EX】
闇魔法を最上級まで使える。
【格闘術:EX】
ステゴロの場合、自分の知ってる戦い方ができる。
【短剣術:EX】
短剣術を完璧に習得する。
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