第4話 vs化け物

俺等は、魔物を倒しに平野に向かった。

そして俺は平野に来て始めて魔物を前にした。


「‥‥‥」


ここで俺は、一つの問題に気付いた。

それは、俺が生物を殺すことに反射的に拒絶してしまうことである。


「え〜っと‥‥」


駄目だ。殺せない。


「‥‥これは予想外だったかなぁ‥‥」


こうして俺は、全く魔物を殺せないでいた。

そりゃそうだ。いきなり生物を殺せと言われても、殺そうとなんて出来ない。俺は理由なき殺戮は好まない。


「‥‥‥仕方ない。今日は1匹でも殺せるようになるまでずっと延長するわよ。」


「‥‥‥はい。」


こうして俺は外で魔物を殺せないで時間が過ぎていった。


「‥‥‥先生。」


「ん?」


「先生はどうして、魔物を殺せるんですか?」


「‥‥仕方ないからよ。何も殺したいから殺してるって訳じゃ無いわ。そうしなければ行けなかった。」


そういうもんか‥‥‥

俺はまだ現実が見えてないのかもしれない。


「‥‥参ったな。もう夕方だ。まさかここまで自分が駄目だとは‥‥」


気が付いたら夕方になっていた。

正直ここまでついてくれるメル先生には感謝しかない。俺は未だに魔物を殺せなかった。

そして俺がそのまま魔物から逃げていると‥‥‥


「ゔぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛」


目の前にとても大きな化け物が現れていた。

その化け物は途轍もない速度で俺を吹き飛ばす。

疲れ切っていた俺はそこで意識を失った。


******************************************************


「カルくん!」


目の前に現れたここにいる筈のない化け物は、私に近づいてくる。


【分身】【身体能力強化】


私は分身にそれを防いでもらい、私は攻撃しに行った。しかし私の攻撃はその化け物に届かなかった。


「! 岩魔法も使うのね。」


私は岩の壁によって防がれた。岩が私に飛んでくる。私はその岩を切る。


「きっつい。」


私は分身と身体能力強化の影響で魔力のそこが尽きそうになった。


「ゔぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」


「! 嘘でしょ!?」


分身がもうやられた!


私は化け物の放つ攻撃を防ぐ。

しかし下から岩魔法で攻撃されてしまう。

私は空中に吹き飛ばされる。


思考がまとまらない。頭を打ったの?

それすら分からない。ただ分かるのは、私は今、頭が痛くて意識を保つので精一杯ということだけ。


【エアプレス】


私はとにかく考え無しに近づいてくる化け物に魔法を打つ。


【身体能力強化】【腕力強化】


私は体に力を込めて突撃する。


【付与:エアカッター】【剣技:風龍】


私は全力の攻撃を化け物に叩き込んだ。

化け物はピクリともしない。


「‥‥勝ったのね。」


もう、動けない。少し休憩しないと‥‥


「ゔぉ゛ぉ゛ぉ゛‥‥」


「‥‥え?嘘‥‥だって‥‥」


「ゔぉ゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」


******************************************************


「‥‥ここ‥‥何処だろう。俺は‥‥何を?」


俺は気付いたら暗い知らない部屋にいた。


「‥‥取り敢えず、出口を探さないと‥‥」


俺は取り敢えず周りを探索する。


「早く先生を助けに戻らないと。」


「どうして戻るんだい?」


後ろから聞き覚えがある声が聞こえた。


何でお前がここに‥‥


「なぜって僕が君を呼び出したからさ。」


俺の前に居たのは、俺を生き返らせた存在。

神だった。


「‥‥何故俺を呼び出したんだ。」


「‥‥何故?君を生き返らせた理由を覚えてる?

種族の差別を減らすためだよ?なのに魔物1匹殺せないなんて‥‥。そんなんなら君をクビにしようかと思って‥‥。」


それは駄目だ。俺は先生を助けに行かなくちゃならない。


「どうやって、魔物1匹殺せないのに?」


「‥‥大事な人を守る為なら殺すよ。」


「‥‥へぇ~そうかい。なら君にチャンスをやろう。

16歳までにエルヘブン国の騎士になれ。そしてその国の牢屋に閉じ込められている聖女を助けろ。」


「出来なかったら?」


「地獄に落とす。」


「分かった。やる。」


「‥‥じゃあ、君の体に意識を戻す。‥‥ついでに、お前の魂にまえスキルを5つ入れ込んだが、お前の体の本来の宿主。カルの魂にもスキルを入れれる。

入れてくか?」


「悪いが今はそんな暇は‥‥」


「入れぬと貴様‥‥死ぬぞ。」


「‥‥‥そうか。じゃあ頼む。」


そして俺は新スキルを5つゲットし意識を失った。


《新スキル》


【刀術:EX】

刀術を完璧に習得する。


【全属性耐性:EX】

全ての異常状態の効果を8割カットして、異常状態になる確率も、50%に減らす。


【闇魔法:EX】

闇魔法を最上級まで使える。


【格闘術:EX】

ステゴロの場合、自分の知ってる戦い方ができる。


【短剣術:EX】

短剣術を完璧に習得する。


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