ツンデレ?

「ゆうくん、寝よっか」


 夕食を食べた後、いろいろ話していればすっかりと深夜になっていた。


「そうだな」


 俺は座っていたベッドから腰を上げ、部屋を……


「どこ行ってるの?」


 出ようとしたんだが、愛莉の言葉に足が止まる。


「どこだろう?」


 確かにどこ行ってるんだろう?


「俺の寝るところはどこだ?」


 分からないので聞いてみることにした。


「え?ここだよ?」


 愛莉が指差す。

 そこは、ピンク色のベッド。


「いやいや、俺が床で寝るよ」


 さすがに泊まる者としてベッドを使わせてもらうことはできない。

 それに、俺は床でも寝れる。


「何言ってるの?二人で寝るんだよ?」


 愛莉が指差す。

 そこは、ピンク色のベッド。


「……」


 え?何言ってんの?

 男女がひとつのベッドで寝るのか?いや、そんなふざけたことがあったらダメだろ。


「……まじ?」


「そうだよ?」


 あ、これ諦めないといけないやつだ。



◆◇◆◇◆◇



 暗くなった部屋。

 隣には先ほどお風呂に入り、甘い匂いを撒く幼なじみ。


「……」


 寝れない。

 寝れる気がしない。

 愛莉は寝てるのか?

 俺は視線を横に向ける。


「っ!」


 目が合った。


「寝れないね」


 ……なら、なんで二人で寝ようとか言ったんだよ。


「昼寝たからな」


 なんか、素直に肯定するのは恥ずかしいから誤魔化してみた。


「私は、ドキドキするからかな」


「っ!」


 バカなのか?何言ってるの?

 何だか俺もドキドキしだしたんだが!


「だって、好きな人がこんなに近くにいるから」


 まずい、話を変えよう。


「そ、そういえば、今日の夜ご飯のときに言ってたのは何の話だ?」


 俺が愛莉のことを好きだったとか。


「……ヒミツ」


 やっぱり教えてくれないか。


「じゃあ、おやすみ」


 愛莉は眠くなったのか、それだけ言って眠った。

 ずいぶんと自由だな。


 ……俺は結局寝れなかった。



◇◆◇◆◇◆



「んー、暇だあ」


 昼に迫る時間。

 俺は愛莉のベッドで横になっていた。


 愛子さんと大造さんはお仕事で、愛莉は買い物で外に出掛けた。

 一緒に行こうか、と聞いてみたら、監禁してるんだからダメだって言われた。

 そういえば監禁されてるんだった。

 まあ、とりあえず今この家にいるのは俺だけ。

 でも、暇になったので、探索しようかなと思う。

 探索といっても愛莉の机の引き出しの中を覗いたりするだけなんだけど。

 さすがに、タンスをいじったりはしない。犯罪になる。

 ということで、宝さがしゲームスタート!

 まだ帰って来ないでね、愛莉。











―――――――――――――――――――――

2日も投稿できずに申し訳ございませんでした!

書く時間がなかったです!

本当に申し訳ごさいませんでした!!!!

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