ー25ーヒト焔
豪雨。
上の奥。
奥。
奥の奥。
豪雨、轟音。
連なる。
歩き。
続く。
ちり、ん。
歩く。
列。
長い
長い
列。
人の子を持ち帰る。
ちり・・・ん。
続く。
続く。
ちりん。
鈴の
歩く
炎
炎の黒い影
人の子を持ち帰る。
ちりん。
崖岩。
奥。
森。
奥。
の。
奥。
森に飲まれた
廃屋
ちり・・・ん。
廃屋の痕跡
豪雨。
轟音。
豪雨
に沈む。
森。
豪雨に沈み。
廃屋に森が喰われていく。
樹木
炎
同種の木も
幾重にも
生い茂る森。
廃屋ー
ー残骸
痕跡
遺物に喰われた
枝の
変異していく。
炎
炎
ヒトの子を。
廃屋
ー残骸
ー痕跡
ー遺物に
中に
そっと置く。
ヒトの子は
確かに
見た。
見上げ、
見て、
こちらも見た。
ヒトの子と目があった。
見ているこちらに
ヒトの子は気づいた。
ヒトの子の
口が動く。
ヒトの子が
こちらを見上げていることに。
気付いて。
こちらを見上げる。
あれは笑っている。
気付き笑って。
あれは
こちらが手出し出来ないのを
知って笑っているのだ。
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