ー赤16-
水の向こうで
印画紙の中で克明になる写真。
その上に映る
間違いなく
こちらを見てみた。
天井の
水面に映っていなかった。
水から こちらを見る
これは
目だ。
写真がはっきりと写真として浮かぶたび
目だとわかる。
目だと気付いたら
目が逸らせない。
視線を外せない。
まばたき。
赤い
まばたきをする。
そして じっと見る。
逸らせない。
外せない。
白目はなかった。
白目の部分が
赤い。
赤
い
目。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます