-5ノ追ー



住職の寺からかなり遠い

山の奥深くだった。


修行寺がある山の

入り口だろう場所。

修行僧は立っていた。

陽は遠に落ちていた。


住職の付き添う道中は

店主も かなり落ち着いて来たという。


修行僧は彼女を肩に担ぎ、

あとからついてくるように店主に言った。


一緒に来た住職に

礼を言っていないことに

店主が気づくのは

だいぶ後のことだ。



山。

長い道々。

写真と その

マズイモノ

存在してはいけないモノについて

店主は 聞かされる。



 

 

 あれはあらぬモノの一部だ。

 この世のモノでもなく、あの世のモノでもない。

 滅多に会うモノでもないのに、巡り合わせとでもいうことか。

 3人はただただ不運であった。

 何も悪いことはしていない。

 しかし出会ってしまった。

 まだまだ死ぬ。

 たくさん死ぬ。

 災厄としか言いようがない。

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