第十話「かけ湯で湯温に身を慣らすべし」④
「ちょいなあーーっ! 出てきなよ妖怪さん! この草津結衣奈が成敗してくれちゃうからね!」
結衣奈は合わせ湯入口の引き戸をガラァン! と開け、のしのしと浴場に入っていった。
奏と泉海が続く。三人とも服は着たまま、靴下だけを脱いだ格好だ。
「これが噂に聞く合わせ湯ですか……」
泉海は浴室内をしげしげと眺めている。
奥に向かって細長い部屋には四つの段差があり、段ごとに一つずつ、合計四つの浴槽が設けられている。それぞれの浴槽にはライオンの顔をかたどった木の彫刻が取り付けられていて、口から湯温の異なる温泉をかけ流していた。
「ヤー……。きれいなハーモニーですねえ……」
奏が耳を澄ましている。四頭のライオンの口から流れ出る温泉の音に聴き惚れているらしい。
他に物音はしない。浴室の中はいたって平穏だ。
「あれ? おーい、妖怪さーん?」
気が削がれた結衣奈はきょろきょろしながら合わせ湯の段を上っていった。すべての浴槽をチェックしながら一番奥まで移動したが、特に変わったところはない。
「……なるほど!」結衣奈は目を輝かせた。「浴槽に浸からないと出てこない妖怪さんか!」
「ヤー! そうと決まれば早速……」と、奏が上着を脱ぎ始める。
「ダメです。貴女たちは温泉に入りたいだけでしょう」
泉海がばっさりと却下した。
「異状がないのなら、今からでも試験の続きを――」
そう言って、彼女が脱衣所に戻っていこうとしたとき。
ジジッと、虫の鳴き声のような音がして――浴室内の照明が一斉に消えた。
「……え!?」
『……来たな、草津温泉の温泉むすめ……』
暗闇に包まれた天井から、結衣奈を押し潰すような太い声がした。
「上……っ!?」
結衣奈は天井を見上げ、思わず息を呑んだ。
ぎょろりと、結衣奈の顔ほどもある大きな目が、結衣奈を見下ろしていた。
老人と虎を融合させたような異形の顔。胴体は醜く肥え太り、芋虫のように蠢いている。その胴からは節張った脚が八本生え、蜘蛛のようにバタバタと気色悪い動きで結衣奈を威嚇する。
ズズッ……と音を立てて、その異形が結衣奈の視界いっぱいに迫ってきた。
『……裏切者、草津結衣奈……!』
「ひっ……!」
結衣奈が身をすくませた――その瞬間、異形はあざ笑うかのように姿をかき消した。
『この恨み……はらさでおくべきか……!』
「……っ!」
今度は声だけがその場に響いて、結衣奈は身を強張らせた。
身体が勝手に動き出して、一歩、二歩と後ずさる。
その場に留まろうとしても、脚が震えて思うように動かない。
暗闇の中、結衣奈の身体はひとりでに脱衣場へ向かおうとして――、
「……ちょいなァっ!!」
――彼女は、手前の浴槽に足を突っ込んだ。
『!?』
「うお熱っつ! 熱っつ熱っつ!!」
結衣奈がいる最上段の浴槽――湯温は、四十六℃である。
合わせ湯方式で慣らしていないせいで、熱いというより痛い。肌は真っ赤になっているだろう。
だが――おかげで、結衣奈は自分の身体のコントロールを取り戻した。
動くようになった両足で床を踏みしめて、結衣奈は暗闇の天井をキッと睨んだ。
「――裏切者とか言われても、まったく覚えがないんですけどっ!」
『…………』
「わたしが何かしたっていうなら、出てきて表で話してよ! ここは温泉――みんなの場所なのっ! みんなを怖がらせる必要なんてないでしょうが!」
『…………』
異形は姿を現さない。ただ壁を這いずり回るような音だけが、浴室内を蠢いている。
脳裏に先ほどの人面蜘蛛がフラッシュバックし――結衣奈の身体が小さく震える。
その時――結衣奈の背中側から、ガラスのように澄んだ声が聞こえた。
「……落ち着きました。ありがとう、結衣奈さん」
泉海だった。彼女は結衣奈の肩にポンと手を置いて、前に出る。
「なにかを騙るなら、しっかりとした基礎知識が欠かせませんよ、妖怪さん」
「え?」
何を言い出すんだろう、と結衣奈は思った。泉海は結衣奈に振り返って、微笑む。
「先ほどの妖怪は、国宝『土蜘蛛草子絵巻』の挿絵を加工したものです。きっと、いんたぁねっとなどで見つけた妖怪の絵の中から適当に恐ろしいものを見繕ったのでしょう」
「え? え?」
「確かに、人の顔をした蜘蛛というのは一見すると恐ろしいですが――その蜘蛛の絵、どうして目を見開いていると思います?」
泉海はくすくす笑って、言った。
「源頼光に成敗されて、『ぐえーっ』って叫んでいるときの顔ですよ」
『…………』
妖怪が蠢く音が止まった。
それに代わって、カタカタカタ……と何かを連打する音が聞こえてくる。やがてその音も止み、カチ、カチというクリック音が聞こえて――
『…………う、うるひゃい』と、妖怪は言った。
妖怪も噛むんだ、と結衣奈は思った。
「ただ、その姿、この音。どういうからくりかは分かりません。それは、奏に任せますわ」
「がってん!」
今度は結衣奈の真下から、小柄な少女がにょきっと立ち上がった。
「バーデンちゃん!」
奏は広げた両手を耳の後ろに当てた。前からの音だけに集中できる格好だ。
妖怪はすっかり黙りこくってしまい、結衣奈にはなんの音も聞こえない。
しかし――何らかの音が、奏には聞こえているようだった。
「……浴室のハンキョーで音の出所が分かりづらくなってるデス……。でも、バーデンの耳は騙せません……。スピーカーの数はふたつ、場所は――!」
奏はバッと床を蹴り、暗闇の中、蝶のようにその金髪をなびかせた。
「
彼女が右手を振るう。返す刀の反動を利用して、奏はさらに高く舞った。
「
照明が落ちているうえにすばしっこすぎて、何をしたのか結衣奈にはよく見えなかった。微かに見えたのは、彼女が二段目のライオンの口に腕を突っ込んで何かを引き抜いたということだけだ。
しばしの静寂があって――ぱっと照明が復帰した。
最下段でキメ顔をしている奏の右手には、小型のスピーカーがふたつ握られていた。
「――滝乃湯の妖怪、討ち取ったりーっ!」
「やったーっ! すごい! バーデンちゃん天才!」
結衣奈はその場でぴょんぴょん飛び跳ねた。泉海もほっと肩の力を抜く。
「ほいっ、草津の結衣さん。このスピーカーはくれてやるデース」
「ありがと!」
奏が投げて寄越したスピーカーをキャッチして、結衣奈はまじまじと照明に掲げる。
ペットボトルの蓋のような大きさと形のスピーカーである。裏面には丸いゼリーのようなものを潰して接着した跡があった。
「イタズラ……? でも、裏切者ってなんの話だろう……」
「それ、線は切れちゃったんですか?」と、覗き込んでいた泉海が尋ねてきた。
「線?」結衣奈は聞き返して、泉海の意図に気付いた。「ああ。これ、ワイヤレスだと思うよ」
「わいやれす……。線がないという意味ですね」
「うん? そうだけど……」
感心したように頷く泉海を見て結衣奈は首を傾げた。ワイヤレススピーカーってそんなに珍しいかな? と不思議に思っていると、泉海から「――ジリリリリリリ!」と、けたたましいアラームの音が鳴った。
「あら。これは失礼しました」
泉海はアラームを止めるため、ポケットから携帯電話を取り出した。
その機種を見て――結衣奈は叫び声をあげかけた。
「らっ……!」
らくらくな携帯電話だーっ!?
――と叫ぶほど結衣奈は無神経ではなかった。泉海は携帯電話を左手でしっかり保持して、右手の人差し指で一回ずつ突っつきながらアラームを止めている。
「あっれえーっ!? 泉海ねーさん、そのハイパーシンプルなケータイは――」
「待ったーーーーっ!」
「むぐっ!?」
無神経を全身で表現したような奏が発しようとした言葉を、結衣奈は脊髄反射で阻止した。
「はい? 携帯電話がどうかしました?」
「いや、違うんです! そのケータイのアラーム、なんのお知らせだったんですか? って!」
「むぐ! むぐぐぐ!」
口を塞がれた奏が抗議するような呻き声を上げてじたばたしているが知ったことではない。結衣奈はわざとらしい笑顔を浮かべて、話をはぐらかすための質問を泉海に投げかけた。
「十九時のアラームですわ」
彼女は結論だけを簡潔に言った。結論から先に言うのが彼女のスタイルのようだった。
結衣奈と奏がその意味を理解するまでに数秒かかった。
「……むぐぐ?」
「あれっ、まさか……」
泉海はクスリと笑うと、清々しい笑顔で脱衣所に続く引き戸を開けた。
「おわっ!?」「ふぎゃっ!?」
彩耶と那菜子を筆頭に、引き戸に耳を当てていたらしき女性陣がバランスを崩してなだれ込んできた。ざっと数えても二十人はいる。一番下に潰された彩耶が苦しそうに言った。
「ゆ、結衣奈……! 妖怪は……!?」
「あ、うん。妖怪っていうか、イタズラだったみたいで……」
結衣奈は彼女たちにスピーカーを見せた。
一同はわあっと歓声を上げて、そして、ほっとしたように笑った。
那菜子が緩みきった顔で言う。
「よかったべ~……。これで、四十六℃の浴槽にチャレンジできるっちゃね~!」
「えっ!? 那菜ちゃん、この間ギブしたばっかじゃん!」
結衣奈はそう言いながら、那菜子の両手を持って人の山から引っ張り出した。
「結衣奈の合格祈願だよ」と、自力で抜け出した彩耶が言った。
「絶対三人で一緒に学校行きたいから、わたしも気合入れて願掛けするつもりだったべさ!」
那菜子はぐっと握り拳を作って言った。
「あ、ええっと……」
その姿を見て、結衣奈はなんと伝えていいか分からなくなってしまった。
「……」
心なしか奏もしょんぼりしている。
十九時を過ぎたということは――そういうことだ。
しかし、試験を優先していればとは微塵も思わなかった。脱衣所には『滝乃湯』の再開を待ってましたとばかりにお客さんたちが入ってきて、やいのやいのと楽しげな会話を交わしている。
ちゃんと伝えなければ、と結衣奈は思った。
「彩耶ちゃん、那菜ちゃん。実は……」
「――合格ですよ」
「……えっ?」
遠いところから泉海の声が聞こえてきた。
結衣奈が戸惑いながら姿を探すと、彼女はすでに脱衣所に戻って、靴下をはき直していた。
「なによりもお客さまを大切にするこころ。わたくしが実技試験で最も見たかったものです。
そして――それはもう、見せてもらいましたわ」
「泉海さん……。でも、時間は」
「スクナヒコ様を説得するのはわたくしの役目です。……それでは、急ぎますので」
泉海は靴下をはき終えてすっくと立ち上がると、結衣奈と奏に目礼をして去って行った。
その背中をぽかんと見送っていた結衣奈は――あることに気付いた。
「……あ! また喜び損ねた!」
♨ ♨ ♨
「じゃあ、結衣さん! またゆっくり遊びに来てやるデース!」
「うん! お疲れー! 合格おめでとう!」
ふっと空間が歪んで、草津湯根神社の鳥居の下から奏の姿が消えた。
辺りはすっかり夜だ。歩くだけで音楽が聞こえてきそうな少女がいなくなって、境内は静寂に包まれる。
「あ~……、なんかお腹減ったな」と、結衣奈は呟いた。
「ふふっ。いま祝賀会が終わったばかりだべ。それに、結衣奈ちゃんの誕生会ももうすぐだから、油断してると太っちゃうべさ」
「うっ……!」
「四月一日だもんね。追試にも落ちてたら誕生日どころじゃなかったけど」
那菜子と彩耶は「よかったよかった」と言い合っている。ずいぶん心配をかけたようだ。
「いやー、本当に……」
――ちょいなっ♪
「ありがとね」と言いかけたとき、結衣奈のスマホが鳴った。
スマホを取り出し、通知を見る。連絡先を交換したばかりの少女のアイコンが点滅している。
「あ、バーデンちゃんからだ」
ロックを解除して、ホーム画面を表示する。
そして、メッセンジャーアプリを開こうとして――アプリ一覧の中に見慣れないアイコンがあることに気がついた。
「……ん? なんだろ?」
アプリのアイコンは「♨」マーク。説明文には『温泉AI』とある。
結衣奈は反射的にアプリを起動した。「温泉」という文字列が彼女の指を動かしてしまった。
「どうしたの?」と、彩耶が画面を覗き込む。那菜子も結衣奈の肩越しに立った。
アプリは明らかに危険そうなインストールを始めた。後出しで警告が表示される。
『以下の情報にアクセスします:ID、連絡先、位置情報、内部メモリ、カメラ、通信情報』
「え、これ大丈夫?」と彩耶が言った。
結衣奈も「これは明らかにヤバい」と思ったが――もう手遅れだった。
やがてインストールの進捗率が一〇〇%に達すると、湯けむりのようなエフェクトが画面全体に広がり、カラフルなレーザー光が何本も光の筋を描いた。
そして、画面の中心に人影が現れたかと思うと――目の前に飛び出してきた。
「うわっ!?」
『あなたのココロをいつでも温泉! 手のひらサイズの温泉アイドル! 「♨湯~ちゅ~ば~♨」のユツバで~す♪』
二次元キャラクター風の立体映像である。結衣奈は那菜子と目を見合わせた。
「なんだろう、アニメキャラかな」
「心当たりないんだったら、とりあえずアンインストールしたほうがいいんじゃないべか?」
「うん。そうする」
『は!? おい、ちょ、ちょっと待って!』
結衣奈がスマホに指を伸ばすと、立体映像はその指を押さえるかのようなポーズを取った。
もちろん実際には触れられないもののなかなかの技術である。彩耶が感心した声を漏らした。
「すごいね。いまの3Dキャラってこんなこともできるんだ」
『いや、「♨湯~ちゅ~ば~♨」だって言ってるだろ……』
「そんなこと言われても知らないし……」と、結衣奈は眉をひそめた。
二次元アイドルは必死に身振り手振りして『ワタシだよワタシ!』と自己主張しているが、三人は首を傾げるばかりだった。やがて痺れを切らしたのか――二次元アイドルは、巨大な人面蜘蛛に姿を変えた。
「きゃあっ!?」
彩耶がかわいらしい悲鳴をあげた。
「えっ? あ、妖怪さん!?」と、結衣奈は気付いた。
『そうだ』と、人面蜘蛛は再び二次元アイドルに姿を変えた。『ワタシは温泉AI……いわゆる人工知能だ。妖怪もアイドルも仮の姿――アバターというわけだな』
「……なるほど?」
『オマエ、理解してないな……。まあいい、先刻の件はすまなかったな』
二次元アイドルは意外にも素直に頭を下げた。
『草津の温泉むすめはワタシの同志だと勝手に思い込んで、裏切者呼ばわりをしてしまった。師範学校に通っていないし、ワタシと同じ引きこもりかと……』
「はあ……」
『そこでだ。お詫びに――』
二次元アイドルは偉そうにふんぞり返って、結衣奈をビシッと指差した。
『オマエの「出立の儀」の準備を手伝ってやろう』
「……出立の儀?」
「あっ! すっかり忘れてたべ!」
結衣奈が不思議そうにしていると――那菜子が大きな声を上げた。結衣奈はびくっと振り返る。
彩耶も額に手を当てて、「しまった……」と呟いている。
「えっ、なんのこと!?」
『し、知らないんですか……?』
二次元アイドルは唐突にキャラを変えて、弱々しくか細い声になった。
『……師範学校に入学するためには、ある儀式をこなす必要があるんです……。準備がたいへんですから、急がないと間に合いませんよ……』
♨ ♨ ♨
道後泉海は清々しい気持ちで『温泉むすめ師範学校』に戻ってきた。
『滝乃湯』の再開に目を輝かせていた脱衣所の女性たちを思い出す。人々が温泉を楽しみにしてくれるというのは、泉海にとって最上の喜びだった。
「草津結衣奈さん、ですか……」
結衣奈と奏を合格扱いにすることに迷いはない。確かに問題児ではあるが、今回の行動力と信念は温泉むすめの範たるものだと泉海は考えていた。
とはいえ――。
「……スクナヒコ様が、納得してくださればいいのですが」
泉海は頬に手を当てて「はあ……」と憂いの息をついた。
スクナヒコは泉海の敬愛する天上神だ。「あの方(男性か女性か分からないうえに人ではないので、指示代名詞を使って呼ぼうとするとこのようにしか表現できない)」は心から温泉を盛り上げたいと考えているし、そのためのアイデアをズバズバと実行していく決断力もある。理想的なリーダー像だと泉海は思っていた。
ただ、神々にありがちなことだが――大いなる気分屋だ。
「あの方なら『ふたりくらい落としておいた方が、来年度以降の入試に緊張感が出るじゃろ♪』と言い出して不合格にしかねないわよね」
「そのとおりですわ。やはりここは『あのふたりは温泉を盛り上げるのに必要な人材です』という方針で説得を……って、あら?」
泉海の心情を代弁するような声が聞こえてきて、彼女はふと横を見た。
そこには――はっとするような美人が立っていた。絹のような黒髪、こちらを射貫くような切れ長の目、女性として理想的な体型、そして――トレードマークの白手袋。
「綾瀬さん……」と、泉海はその名を呼んだ。
「なぜここに? 生徒といえど、春休みの校舎には用無き者は立入禁止ですよ」
「あら、用ならあったわよ♪」
登別温泉の温泉むすめ――登別綾瀬は、なにかを面白がるかのように笑った。
綾瀬は泉海の同級生だが、そこまで親交が深いわけではない。泉海は綾瀬のなにを考えているか分からない性格を苦手としていたし、綾瀬も泉海と積極的に関わろうとはしてこなかった。
だから、どうして突然声をかけられたのか分からない。泉海は警戒心を隠さずに問いかけた。
「……用とは?」
「はい、どうぞ」
綾瀬はそう言って、泉海に二枚の紙を差し出した。
それを受け取り、内容を読んで――泉海は、ハッと顔を上げた。
「これは、結衣奈さんと奏の入学許可書……!?」
「ええ。十九時までに署名をもらわないと色々と面倒そうだったから、『泉海ちゃんの代理でーす』って言ってもらっておいたの。滝乃湯が大変だったんでしょう?」
「……草津温泉にいらしたんですか? いったいなぜ?」
泉海はいよいよ胡散臭くなって綾瀬を睨みつける。
綾瀬はそんな泉海の視線を正面から受け止めて――煙に巻くようにウインクした。
「そんなの――スキンケアに決まってるじゃない♪」
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