第13話 授かったスキルは凡庸で⑬
(よし、ごはんも食べたし、スキルを使ってみよう)
カイは気持ちを切り替えてスキルを使ってみることにした
(スキルの使用方法は聞いたことないけど授かると分かるって周りの人がいってなぁ)
カイはスキルの使用方法と念じてみると自然と理解できた
「2倍重」
(ぐうっ)
つぶやいた瞬間、重しを載せたような感覚がカイを襲った。家の床がミシミシと音を立てる
(これは、きつい)
試しに動いてみると、とんでもない負荷がかかるのを感じる
【スキルポイントがゼロになりました】
(あ、やば)
声が聞こえた途端、カイの意識はなくなった
「うーん。。。あれ、なんでここで寝ていたんだっけ?」
カイが目覚めると自分が床に倒れていることに気づいた
しばらくしてどういう状況か気づく
(あぁ、そうか。スキルポイントがゼロになって倒れたんだった)
カイは、以前聞いたことを思い出す
(神授の儀でスキルを授かると同時にスキルポイントというものが現れるんだっけ。)
スキルを使うにはスキルポイントを使用するものがある。『魔術』などがそうだ。
一方、スキルポイントを使用しないものもある。例えば『剣術』や『拳術』などがそうだ。
ランクによってスキルポイントに差があり、高ランクであればあるほど高いスキルポイントが与えられる。
(スキルポイントがゼロになると意識を失うって話だったけどまさか自分が体験することになるなんて・・・。やっぱりぼくのスキルっておかしいな)
基本的に、ランク1のスキルではスキルポイントを使用するものはないとされている。与えられるスキルポイントも少ないためスキルを使用したら直ぐにゼロになってしまうからと言われている。
ランク2のスキルの中の一部で漸くスキルポイントを使用するものが出てくるとのことだったので、明らかにカイのスキルはおかしい
(なんでぼくの凡庸なスキルでスキルポイントを使うんだろう)
カイが悩んでいるとさらに悩ませる出来事が起きた
【スキルレベルが上がりました。現在のレベルは2です】
「・・・え?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。