精霊王が提示するものとは…
リーベルティが俺と一緒にいると言って、リーズロットが承諾した。そこまでは、まぁ、100、いや一億歩譲っていい。いいんだけど、なんで、リーズロットたちフェンリル全員が来るって言い出したのか……
驚きすぎて放心して一考し、はじめに思ったのは、
———父上になんて説明しよう———
だった。父上もそうだけど、母上とか、王宮の人たちにも、だ。まぁ、でも、もういいや……あとで考えよ。父上とゴルドールに投げる。
と、開き直って俺は港に戻った。とりあえずリーベルティとリーズロットのみを連れて。
海の上から港に向かって進み、船が見えてきた。近づいていくと、港に一列に正座させられている人たちがいるのが見えた。どういうことかと思いつつ、そこに行くと、縄で縛られていた。リーベルティが乗っていた船の船員達だったらしい。奥の方に仁王立ちしたオーレンがいた。
「オーレーン。」
「あ、キース! 無事だったんだな! おーい、セス、セフィ! キースが帰ってきたぞ〜!」
騎士団詰所に向かって走っていき中に入った。三秒後、ドタドタと足音が聞こえてきて、出てきたのはセフィとセスだ。
「キース! よかった、無事だったんだな!」
「心配かけてごめんな。もう大丈夫だ。」
「そうか。ん? そちらは……あ、やっぱいい。なんとなく聞いちゃいけない気がする。」
セスがリーズロットに気づいたんだけど、俺と一緒にいるから、誰なのか予想できてしまったようだ。鋭いな。まぁ、リーベルティを抱えてるしね……
「この人はリーズロット。リーベルティの父親で……なんか、着いてくるって言われた。」
「あなたという人はぁーー!!!」
「あんた、ほんっと! たらし込む天才だよな!!!」
「父君の仕事が増えますね……」
「あはは……どうしよう……セス、なんて説明したらいいと思う?」
「ありのままを話すしかない。私は何も聞かなかった。」
「ちょっ、見捨てないでぇ!!」
ふいーっと、目を逸らされてしまった。嘘でしょ……
「とりあえず、その件は帰ってからにすんぞ。今はこいつらだ。」
オーレンがいち早く現実に戻って、(ある意味逃避ともいう)縄で縛られている男どもを指差した。そうなんだよ、こいつらが先だ。
「事情聴取は?」
「ここでできることは終わってる。これ以上は……」
こんな人通りが多い場所だとあまり尋問はできない。やるとしたら人目がない場所じゃないとね。
「なら、辺境伯の屋敷まで搬送するか。」
「では護送用の馬車の用意をいたします。」
「あぁいらないです。魔力は有り余ってるので俺が運びます。」
俺が断ると、アリアーデ辺境伯から紹介された案内人の執事さんが、不思議そうな顔をしていた。見ていればわかると思ってそれ以上は何も言わずに魔力を練り上げて、氷の檻をイメージする。
「『
人のはけた場所で十人ぐらい入れるほどの大きさの檻を三つ作り出して横に並べた。
「「「んがーーー……」」」
リーベルティ、リーズロット、執事さん、周囲の人がポカーンと口を開いて呆然としているのは気にせず、俺とセス、セフィ、オーレンは次々と全員を檻に押し込んでいく。4人で手分けして入れていったからすぐに終わった。
「えっと、これをどう運ぶので……?」
「え? こうやって運ぶんだよ。」
俺は三つの檻を浮遊魔法で浮かせた。
「「「えええぇぇぇぇぇーーーー!!!!!」」」
「君は人間をやめているのか?」
「なんでユグドラに続いてリーズロットにもそんなこと言われなきゃいけないの?!! つか、リーズロットだって重力魔法使えるでしょ!!!」
なんで俺は最強種たちに人外なのかと言われるんだろう……俺泣くぞ?
「誤解しないで欲しいのだが、普通モノを浮かすのに必要な魔力量は浮かすものの重さに比例する。そんな重い物を複数持ち上げるなんて人間の魔力量ではできないはずだ。」
「え、そなの?」
重い物ほど魔力を使う。それはなんとなくそうかなって思ってたけど、微々たる量だったからそこまで変わらないと思ってた。
「あぁ。投げるように一瞬魔法を使うなら、風魔法なども併用してうまく使えばできなくもないが……知らなかったのか?」
リーズロットが言葉の途中に何かに気づいて途切れた。そして、ものすごく引かれた目で見られたんだけど。なんで?
「普通にいつもやってた。」
「やはり人間ではなかったのか。」
「人間だよ! 多分!」
マジでその部分だけは心外だ。
「自信がないのもおかしな話だな。」
「もう俺の話はいいでしょ?! 早く行くよ!」
どうせ俺たちは大立ち回りしちゃってて既に目立ってるし、冒険者『キース』が重力魔法も使えることは知られちゃってるし、今目立ってもそれほど変わらないだろう。檻をふわふわと浮かせて進もうとしたら、セスが光魔法ミラーライトを使って隠してくれた。それも驚かれてたけど、セスに気にした様子はない。
執務室にいたアリアーデ辺境伯にリーベルティを連れてきた密輸船の船員たちを引き渡して、事情説明すると目眩を起こしてふらついてしまった。貴族の当主として表情を取り繕わなければいけないんだけど、さすがに伝説の神獣の一つ、フェンリルが目の前にいたことと、攫われてきたことを考えれば目眩を起こすのも無理はない。
そして、俺は速攻で王都へ帰らなければならない事情ができてしまった……なので、俺とセスとセフィ、オーレンの4人と、リーズロット、リーベルティを伴って浮遊魔法で王都まで文字通りひとっ飛びしました……転移魔法が欲しい……
スリアルとその他はシーラの護衛のために置いてきた。スリアルが護衛にいれば人間相手なら過剰戦力だし、大丈夫でしょ。人間以外の戦力がそうそう来るわけがない。神獣やら竜王族やらが来る方がおかしいのだ。
と、言うわけで、王都を囲う外壁に到着し、入都して人目がない路地裏へ入る。そこでセスにミラーライトを俺ら全員にかけてもらって重力魔法を使い、王宮まで飛ぶ。お忍びで使う城門警備の騎士に声をかけてからミラーライトを解除してもらうと、一瞬警戒されたけど武器を構えられることはなかった。心臓に悪いのでやめてくださいよ〜って言われたけど、緊急だったからごめんね〜って謝りながらリーズロットたちは俺の知り合いで客人だから気にしないでっていって通してもらい、王宮に入った。
まだお昼の三時なので、公務中であろう父上の執務室に直行して、扉を警備している騎士に話しかけた。最初誰だ?って顔と警戒を少しされて、変装解くのを忘れていたことに気づいた。急いで目の色を誤魔化すメガネ外して、髪の色を戻すと騎士たちに土下座される勢いで謝られたので、気にしなくていいという平和的な会話をしてから、扉をノックして俺がきたことを知らせてくれた。中から威厳ある父上の声が聞こえてきて、中に入る。部屋にいたのは、ゴルドールと父上、父上の執務の補佐をする文官たちだ。
「父上、グラキエス、ただいま戻りました。」
「おかえり。随分と早い帰りだな。何があった?」
俺とリーズロット、リーベルティを見て部屋の中にいた全員に緊張感が走った。挨拶抜きで早く本題に入れってところか。
予定では帰ってくるのはまだまだ先のはずの俺が、予定を繰り上げて帰ってきたので何か緊急の用があったのだと思われた。
「まぁ、緊急と言えば緊急ですけど、そこまで急ぎの問題でもないと言うか……」
「どういうことだ?」
「えーっと、とりあえずこれまでの説明をしたいので、ゴルドール以外は人払いできますか。」
まだ父上の判断が必要で、文官たちに言うべきではないと思った。人払いを頼むとすぐに父上が人払いを済ませた。
全員がいなくなり説明を始めた。アリアーデ辺境伯領、リンジー港街のリンジー港で不審船を索敵魔法を使って調べたところ、リーベルティが檻に入れられていた。船員は全員アーバン帝国の騎士と商人だったこと。リーベルティを助けるためにリーズロットたちがきたこと。どうにか交渉して戦うことは避けられたのだが、リーベルティが俺と一緒にいたいと言うとリーズロットたちも一緒に来ると言い出したこと。全部。
「……どこからツッコめばいいのやら……」
「王宮は最強種たちの保護場ではないのですよ、殿下?」
「俺別に保護するなんて言ってない……」
「同じような物ですよ……」
予想通り、ゴルドールに苦言を言われた。仕方ないんだけど罪悪感がね……
その時、扉をノックする音が響いた。ゴルドールが内容を確認すると、父上に耳打ちした。頷くと、すぐにお通ししろと指示が入った。言い方的に竜王族あたりかな。ゴルドールが扉に向かい開けると、入ってきたのはユグドラだった。
「仕事の途中ですまぬな、アルバレストよ。ちと懐かしい気配がした物でね。」
ユグドラはコミュ力が高い男のため、父上とは早々に晩酌を飲む仲となった。最初は父上が緊張していたけど、ユグドラのコミュ力か酒の力か、早々に気安い仲になった。今では父上の執務中に突撃してきても急ぎの仕事じゃなければお話友達みたいになってるらしい。そもそも、緊急の案件とか、忙しそうにしてる時はユグドラも控えてるから、仕事の邪魔にはならないんだけど。
「大丈夫ですよ。して、懐かしい気配とは……」
あ、父上にリーズロットとスリアルが知り合いなのを報告し忘れた。ま、いっか。今気づいたところで遅いな。
「そこの人間に擬態したフェンリルだな。」
ユグドラがリーズロットに視線を向けて、不敵な笑みを浮かべた。それを聞いて、リーズロットが笑みをこぼした。
「ふ、よく気づいたな。人型は見せたことはなかったであろう?」
「それはこちらも同じだ。久しいなリーズロットよ。」
「40年ぶりか? 久しぶりに酒を酌み交わしたいものだが、ちと難しそうでな。」
「そういえば、バッカーに行くと言って出て行ったであろう? それがなぜここに?」
やっぱり、フェンリルたちはゼンゼー大陸で暮らしていたのか。何かきっかけがあって出て行った、と。その時に二種族は別れたのか。
「色々あってな。後で詳しく話す。というか、君たちもなぜここにいるのだ? やすやすと住処を移せんといっていたではないか。」
「我らにも色々あってな。キースと契約を交わし、キースのために動いているのだよ。」
「なに?! 契約だと?!! どおりで、人間離れした魔力量だと思ったぞ……」
「リーズロット、キースはもとより人間ではない。」
ん? なんで俺の話が……ちょっと待て。
「ちょっと待て! その発言は聞き捨てならない!!」
「正直、キースは人間というより人間という皮をかぶった最強種だと思っておる。」
「俺はちゃんと人間ってステータスに書かれてるんだけど!!」
「そろそろデミゴッドになるのではないか?」
聞きなれない単語をユグドラが言った。
「で、デミ、、なんだって?」
「
そんなこと初めて聞いた。まぁ、数千年生まれてないなら、人間にとっては遥か昔のそのまた昔もいいところだし、伝わってないのもわかる。ん、神って、
「はぁ?! 何それ!! 神?!」
「そうだ。さすがにそれ以上のことは知らんぞ。我も言い伝え程度にしか聞いていない。」
「私たちフェンリルにも伝わっておる。なるほど、ユグドラも気に入っているなら、その足がかりとやらを作ってみようか。」
「え? ちょ、なにが?? リーズロットさん??」
「我、リーズロットの名の元にグラキエス・ウィン・アイスリアと神獣契約を結ぶ。」
ものすごいデジャブを……
「んぬぁぁぁにぃぃぃーーー???!!!!!」
変な叫び声が出てしまったが、俺のせいではない。決して俺のせいではない。ユグドラとの竜王契約をした時のような感覚が来て叫んでしまったが、俺は悪くない。
恐る恐るステータス画面を開いた……
名前:グラキエス・ウィン・アイスリア
年齢:14歳
種族:人間
職業:王族 Sランク冒険者
二つ名:氷雪の魔剣士
レベル:67
HP 25000/25000
MP 35600/47500
能力値:筋力750 敏捷1300(+200) 守備1500(+200) 器用さ990 幸運値2000 魅力980
適正魔法属性:全属性
スキル:鑑定(上級)、隠蔽(上級)、改竄(上級)、擬態(上級)
完全記憶(特級)、能力値上昇(特級)、並列思考(上級)、洞察力強化(上級)、気配察知(特級)、危険察知(特級)、調合(上級)、嗅覚(上級)、魔力探知(上級)、真偽眼(上級)
魔法創造(特級)、火魔法(特級)、水魔法(上級)、風魔法(特級)、土魔法(上級)、光魔法(特級)、闇魔法(上級)、索敵魔法(上級)
炎魔法(上級)、氷魔法(特級)、嵐魔法(特級)、大地魔法(中級)、雷魔法(中級)、重力魔法(特級)、念話魔法(特級)
武術技能(特級)、剣術(上級)、双剣(上級)、大剣(中級)、短剣(中級)、弓術(中級)、槍術(中級)、棒術(中級)、馬術(中級)、柔術(中級)
耐性:毒耐性(特級)、毒吸収(特級)、魅了耐性(特級)、麻痺耐性(上級)、石化耐性(上級)、物理攻撃耐性(上級)、魔法攻撃耐性(上級)、眠り耐性(上級)、呪い耐性(上級)、封印耐性(上級)、病耐性(上級)、疲労耐性(上級)
加護:竜神の加護(守備力上昇)、竜王族の加護(疲労耐性)、神獣神の加護(敏捷上昇)、フェンリル族の加護(嗅覚、魔力探知)
称号:[転生者]、受け入れられし者、毒人間、竜を手懐けた者、竜王族の仲間、竜王族族長の友人、竜を統べる者、フェンリル族の同胞、フェンリル族族長の友人、最強種たらし、ペットたらし
その他:アイスリア王国 第一王子 王位継承権第一位
※[]内は特級鑑定スキルでも見られない。高レベルの完全鑑定魔眼持ちでやっと文字化けする。
「どんどん俺のステータスがバグっていくんですけど。」
「ふむ。まだ半神にはなれぬか。」
リーズロット、リーベルティ、ユグドラが俺のステータスを横から覗き込むと、大人2人が残念そうに項垂れた。
「リーズロットとユグドラは残念がってんじゃないよ!! つか、父上も止めて!」
俺は契約するなんて言ってないのに、勝手にされたし、父上も見てるだけで止めなかった。文句を言うと、目を逸らされた。
「さすがに私にはどうしようもできんよ……」
確かに、神獣の行動を止められるとは思えないけどさ?
「殿下はもうすでに人間離れしてますし、今更では?」
ゴルドール、そう言う問題じゃない。セスに助けを求める。
「セスー!!!」
「私も父上に同意だ。諦めてくれ。」
「なんっでよ!!!!」
誰も俺の味方してくれないんだけど?! なんで!!
床に四つん這いになって落ち込んでいると、近くでただならぬこと話している声を拾った。
「もう一体、神獣と同等の種族と契約すればなりそうだとは思わんか? リーズロット。」
「しかし、神獣は隠れた存在だからこそ伝説の獣なのだぞ? そう易々と人間と契約したいと思う神獣もいないだろう。」
「ふむ。それもそうだな。」
「そこ2人は俺に人間辞めさせようとすんな!!」
『あはは。なら俺が契約してあげるよ〜』
「いらな、、、誰?!!!!」
2人の悪巧みを止めようとしたら、突然軽薄な声が部屋に響いて聞こえてきた。と思ったら、扉の目の前に金髪金眼の20歳くらいの青年が現れた。戸惑っていると、青年が俺に向かって手をかざし、宣言した。
「我、精霊王イグニスの名の元に、グラキエス・ウィン・アイスリアと精霊契約を結ぶことを宣言する。」
また、体のなかの潜在能力が……(以下略)
つか、今この男、なんて言った?
「せい」
「れい」
「おう?」
「「「「精霊王ぉぉーーー?!!!!」」」」
部屋の中にいた、主に種族人間が叫んだ。神獣たちは首を傾げてはいるが、俺たちのように驚きは小さい。
「あはは! そうだよ〜! 俺は精霊王イグニス。キースのことは精霊界からずっと見てたんだ。契約もいつしよっかなって思ってたんだけど、今がタイミング良さそうだからしちゃった!」
軽薄すぎて本当なのかわからない。でも、鑑定してみると、
名前:イグニス
年齢:?? 歳
種族:精霊
職業:精霊神 兼 精霊王
二つ名:精霊王
レベル:??
HP ?? /??
MP ?? /??
能力値:筋力? 敏捷? 守備? 器用さ? 幸運値? 魅力 ?
適正魔法属性:精霊魔法
スキル:鑑定(特級)
耐性:全状態異常耐性
魔眼:完全鑑定魔眼(Lv.10)
加護:女神の加護
称号:調整者
その他:女神の使徒
あ、うん。これ嘘じゃないわ……
これ、多分魔眼持ってないと見れないやつ。本物の精霊王なら隠蔽スキルとか持ってたとしても俺たちに隠す理由はないはず。
精霊王ってのはわかったし、精霊界ってのもなんとなくわかる。精霊は精霊界と呼ばれる俺たちの住むここ、いわゆる人間界とは別の次元にあると言われている場所で生活していると言われている。そして、この人間界の自然を調整しているとか。そうしないと、世界が荒れるらしい。初等部並みの教育を受けていれば全員が知っている当たり前の知識だ。
それはわかる。わかるが……
「いや、意味わかんねぇよ!!」
「えぇぇ? なんで?」
「全部意味不明だぁー!!!」
なんで精霊が俺を見ていたのかも、契約をするのかも、何もかもが俺にとって意味不明だ。つか、精霊王に気に入られるようなことしてないんですけど。
「あははは!」
「あははじゃない!! みんなして、俺になんの恨みがあるの……?」
「んー、とりあえず、君にアドバイスね。」
「え?」
「君、転生者なんだってね。そのおかげで16歳で死ぬ運命は切り抜けられた。」
もう、俺が転生者なのはここにいる人は知ってるし、いいんだけどさ、死ぬ運命は切り抜けられた? 超いい情報じゃん。ラッキーって思いたいところだけど……アドバイスってのが嫌な予感がするよね……
「そうなんだ?」
「そう。でも、近々、君にやって欲しいことがあるって母さんが言ってた。」
母さん、ってだれだ。精霊王を産んだ人? いや、今はそれどころじゃないか。
「なにを?」
「過去に類を見ない大厄災が来る。」
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