恋とやりたいこと 〜side:プリシラ〜

私はプリシラ・ガーディーアン。アイスリア王国宰相であるゴルドール・ガーディーアン侯爵の娘です。

 お茶会が大好きなお母様と、この国の第一王子殿下の側近候補である兄のセスタお兄様がいます。私は本を読むことが好きで、同じ歳の女の子たちと遊ぶのは苦手です。理由は、私が侯爵家の娘だから。高位貴族の娘に取り入るため、仲良くしてくれますが、私という人間を見てくれる人はいませんでした。とてもつまらないと思っています。社交界デビューも同じだと思っております。

 

 ですが、一人だけ会ってみたい人がいます。

 

 私のお兄様とお父様が大絶賛しているお方です。第一王子であるグラキエス殿下です。お兄様たちのお話では、王族らしい傲慢さがカケラもなく、むしろそう振る舞うのが嫌みたいです。そして、お兄様たちには非公式の場では対等に接してほしいと、幾度も交渉するらしく、断るその度にムスッと拗ねるそうです。とても子供らしいと思いましたが、どうやらその表情を見たことがあるのはご家族以外は、お兄様のような信頼できる方、四人だけのようです。他の方の前では子供のような行動は鳴りを潜め、お父様がお仕事をするときのようなお顔をするそうです。お兄様がおっしゃっていました。

 

 なぜでしょうか。一回も会ったことがないのに、殿下にはお会いしたいと思いました。

 

 今日の社交界デビューは憂鬱でもあり、少しだけ楽しみでもありました。

 

 お母様やお父様が朝から張り切って私を着飾りました。とても綺麗なドレスに靴、アクセサリーをつけて、貴族の戦場と呼ばれるパーティに向かいました。

 会場に入ると、さまざまな貴族に注目されてしまい、居心地がいいものとは思えませんでした。

 

「あら。グラキエス殿下ですわ。もういらしているのは珍しいですわね。」

 

 お母様がすぐに王族席を見て言った。私もそっちに目を向けると、お兄様とお話ししている人がいました。グラキエス殿下のお顔はあまり分かりませんが、雰囲気はとてもかっこいいと思います。お兄様の表情は分かりました。とても楽しそうです。ですが、いつも殿下のお話をしている時と似ている、気がします。

 もう少しお顔を見たいですが、後でお父様がご挨拶に行くでしょうから、その時に見れたら……

 

 淡い期待を抱きつつ、パーティが始まり、爵位の順番に国王陛下へご挨拶をしてお父様の元へ行きました。しばらくの歓談ののち、自由時間となりました。私は軽食を食べようかと思った瞬間、周囲がざわつきました。その原因を探ろうとして、私は固まってしまいました。

 

 だって、グラキエス殿下がこっちに向かってくるんですもの! 綺麗なプラチナブロンド。少しだけ伸ばしているのでしょうか。右側は後ろになでつけていて、後ろでまとめているようです。お顔がよく見えます。高級サファイアのようなくすみ一つない深い青。高い鼻に、薄い唇、なでつけなかった左側の髪の隙間から見えた、目尻にある涙黒子がすこし大人の色気を醸し出しています。

 遠目からではわからなかった細かな造形がわかり、私は一瞬でこの方の顔が良いと認識して、ドキドキしてしまいました。とても、かっこいいです。

 

 あれ? え? ちょっと待ってください! お兄様が言うには、殿下は自らご挨拶に向かうことは、あまりないとお聞きして……

 

「やぁ、ゴルドール侯爵。」

 

 あ、お父様ですね? お父様にご用事ですのね? あ、それなら、納得……

 

「今日はとても可愛らしいご令嬢がいますね。よろしければご挨拶しても?」

 

 え? え?! ちょ、はぇ?!

 

「もちろんです。我が娘、プリシラでございます。」

 

 お父様がニコニコ顔で私の背に手を添えて、軽く前に押し出しました。お父様? とてもご機嫌がいいですね? それだけ殿下に私を紹介したかったのですね?

 ドキドキしっぱなしだったけど、なぜか頭の中は冷静で周囲の状況を冷静に分析できてましたね。我ながらすごいです。

 

「あ、あの、は、初めまして。グラキエス殿下にご挨拶申し上げます。わ、私は、ガーディーアン侯爵家が長女、プリシラ・ガーディーアンと申します。」

 

 いつものようにご挨拶をしようとしたら、声が出なくて、噛んでしまいました。とても緊張していたようです。恥ずかしくて顔をあげられないでいると、殿下も挨拶を返してくれました。

 

「初めまして。私はグラキエス・ウィン・アイスリアだ。君のことはセスタからよく聞いているよ。」

 

 その言葉に思わず顔をあげると、殿下が笑顔でした。

 

「とても可愛らしくて優秀な妹がいる、とね。」

 

 ドキッとしていると、さらに褒められてしまい、私はもうどうしたらいいのか分かりませんでした。そのあとは、何を話したのか記憶にありませんでしたが、殿下が離れて行ってしまいました。もう少しお話をしていたかったような、緊張が続いてしまうのでこれで良かったような……

 

「どうやらシーラは上の空のようだ。少し休憩していなさい。」 

 

「え?」

 

「そこの庭園に行くと綺麗な薔薇園がある。そこで少し休憩しているといい。」

 

 どうやら、私はお父様のお話に上の空で相槌を打ち続けていたようで、見かねたらしい、お父様に休憩を勧められました。ですが、好奇の視線を受け続けるよりはいいと思って呼ばれるまで薔薇園に行こうと思います。王宮の薔薇園は綺麗なところだと聞いていたので、見てみたかったのもありました。

 パーティ会場から出て、薔薇園に向かいました。赤い薔薇と桃色の薔薇が咲いている庭園で、とても綺麗でいい匂いがしました。落ち着く場所でどんどんと奥へと進んでいくと、ベンチがありました。座ってみると、疲れていたのを自覚しました。

 

「ふぅ、やっぱり、本を読んでいる方が楽しいわ……」

 

 勉強するのは楽しい。けど、社交界は嫌……大人になったら苦労するってわかっていても、どうしても嫌になってしまう。そのうち慣れるのだろうか……

 

 そんな不安に駆られていた時……

 

「はぁ、んっとに、どいつもこいつも、貴族はめんどく、せ……」

 

 会場の方から来たのは、さっきまでご令嬢たちに囲まれて、大変さを滲ませもせず紳士的に対応していたグラキエス殿下でした。首元のスカーフを取り、第一ボタンを開けて少しでも楽な格好になろうとした結果、なのでしょう。本来ならば貴族としてだらしがないと思う格好ではありますが、そんなだらしのない格好も殿下がすればかっこいいのだと、目を奪われてしまいました。

 どうやら、先ほどの貴族たちの対応にうんざりしていたらしく、とても乱雑な口調で愚痴をこぼして……あ……そんな殿下もかっこよくて、むしろさっきの紳士的な感じも好きですがこっちの方が本性剥き出しって感じで好きです。あ、私、完全に殿下を好きになってしまいました。どうやら、貴族らしい貴族よりも、殿下のような人の方が好みのようです。

 

「プリシラ嬢?」 

 

「あ。」

 

 殿下も私の存在に気づくと綺麗なお顔から溢れてしまうのではないかと言うほどに目を見開きました。同時に、反射で謝ろうと思いました。なんとなく、殿下の素を見てはダメだったような気がしました。

 

「も、申し訳ありません。盗み聞きするつもりはなくて……」

 

「はい、聞かれてた!! あぁ、まじでやらかしたぁ。」

 

「あ、あの、ごめんなさい!」

 

 不可抗力だったけど、聞いてしまったのは事実。申し訳なさすぎて、嫌われたくなくて逃げようとしたら、腕を掴まれた。驚きましたが、痛くはなかったです。殿下を振り向くと、少し焦ったような顔をしていました。

 

「待って。」

 

「え、」

 

「ごめん、待って欲しい。」

 

 なぜ止められたのかは分かりませんが、とりあえず従った方が良さそうです。ベンチに座ると、私も座るように促しました。殿下の隣に座るのは恐れ多いと思っていたのですが、殿下は私が座るまで離してくれないようで、座りました。すると、殿下はすぐに謝罪をしました。私がどんなに言っても俺が悪いと言って否定しました。その苦笑していた顔が、貴族らしくなくて、これがお兄様たちが言っていた子供らしい殿下の一部分なのだと気づきました。それを、不可抗力がきっかけとはいえ、見られるとは思いもよらず、嬉しさで舞い上がりそうでした。しかし、緊張しすぎが幸いしてなのか、災いしてなのか、殿下には舞い上がってるのは気づかれませんでしたが、殿下がいたら休まらないと私に気を遣って出て行こうとしました。私は咄嗟に殿下の服を掴み、引き留めました。

 

「え?」

 

 殿下の驚いた顔をみて、私は血の気が引きました。目下のものが目上の方を引き留め、ましてやお洋服を掴むなど不敬です。礼儀知らずだと普通なら怒られてしまいます。嫌われたくなくて、すぐに離れて謝りました。しかし、次の瞬間、驚くべきことに、私は頭を撫でられました。お父様やお兄様に撫でられたことはありますが、こんなにも嬉しくて、触れられたところから熱が上がった気がするのは初めてです。

 

「それは気にしなくていいよ。どうかした?」

 

 顔を見ると、殿下は優しいお顔とお声で話しかけてくれました。嫌われなくて良かったと安堵し、勇気を出してお話をしてほしいとお願いしました。

 少し驚いていましたが、すぐに破顔して快諾してくれました。そのような幼い笑顔になってくれるんですね。

 

「俺でよければもちろんだよ。だけど、いいの? 落ち着かないんじゃない?」 

 

「え、いえ! 大丈夫です!」

 

「そっか。それなら良いんだけど。」

 

 確かに落ち着かないとは思いますが、それは殿下のことが好きなだけですので、問題はありません。お優しい殿下にますます見惚れてしまい、二の句を告げなくなっていると、殿下からお話をしてくれました。

 

 お兄様に聞いていた通り、貴族らしくはありませんが、むしろ私にはそれがちょうどよくて。私を私として見てくれました。お兄様が殿下の手料理を食べたことがあると知って早速嫉妬してしまいましたけど。思わず食べたいとわがままを言ってしまったのですが、殿下は気にするどころか王宮に招いてくれると仰ってくださいました。いつのまにかその話を聞いていたお兄様が出てきました。おそらく帰ろうと言いに来たのでしょう。私は落ち込みました。まだ殿下と話し足りたいのです。今日を逃したら、いつまたお話ができるか分かりません。婚約を考えているわけでもない殿方に会いに行くのはあまり褒められたことではありませんから……それを察したのか、お兄様が文通をすればいいと提案してくれました。私は喜んでいたのですが、すぐに殿下のお手を煩わせてしまうと思いました。できないのは残念ですが、殿下にご迷惑をかけたくないので、我慢しようとしましたが、殿下は私にお手紙を書いてくれるかと訪ねてくれました。こんなにも素敵な方とお話ができなくなるのは嫌で、絶対に書こうと思います! 迷惑だと直接言われるまでは、お手紙を書きます。そのあと、予想通り、お兄様に帰ろうと言われてしまい、また落ち込んでしまいます。ですが、殿下はシャツの左側にある袖口のボタンをはずして、手首につけていた何かを渡されました。ブレスレットのようで、小さなエメラルドがついていました。どうやら、殿下が作ったお守りみたいなもののようです。小さくとも宝石は宝石。正直欲しいのですが、殿下のものを婚約者でもない私が頂くのはダメです。返そうとしたのですが、断られてしまいました。手直しするよりも、新しいものを作った方が簡単だ、とのことです。そんなことはないと思いますが、殿下の好意は嬉しくて大事にしようと思います。

 実際後からお兄様に聞いたら、エメラルドに魔力と魔法陣を刻み込んだ魔導具のようで、質素ではあるがかなり高性能のようです。作成した本人にとっては試作品でまだまだ改良の余地があるとの事。高性能な魔道具を改良の余地があると言った殿下は大物になりますね。そんな所もかっこいいです。

 

 

 

 翌日。悩みに悩んだ殿下へのお手紙を描き終わった時でした。 お父様に呼ばれたので、執務室へと行きました。

 

「お父様、プリシラです。」

 

「入っておいで。」

 

  失礼しますと言って中に入ると、お母様とお兄様がいました。何かあったのかと不安に思っていると、お父様にソファに座るように言われ、お兄様の隣に座りました。

 

「シーラ。グラキエス殿下と会ったんだって?」

 

「え?」

 

 おそらく、パーティで最初の挨拶以外で会ったということでしょう。私は話していませんから、お兄様の仕業ですね? じとーっと睨むと誤解だと言いました。

 

「話の内容は話してない。」

 

「殿下は3人の秘密だと仰っていたのに……」

 

「ごめん、シーラ。でも、殿下はいつも逃げる時はバラ園に行くのは知ってたからね。」

 

「もしかして、殿下がいると分かっていて私をバラ園に?」

 

 お父様がニコッと微笑んだ。つまり私はお父様の手のひらの上だったということですか。殿下とお話が出来たのはよかったですが、感謝しにくいです……そんな感情が出ていたのでしょう。お母様が苦笑しています。

 

「まぁまぁ、お父様を許してあげて。それより、シーラは殿下と出会ってどうだったかしら。」 

 

「どう、とは?」

 

「殿下は素敵な方だった?」

 

「それはもちろんです! ……その、烏滸がましいとは思っていますが……」

 

 正直、殿下と婚約したいと思いました。一般的な令嬢らしくなく、本を読んで悠々自適な生活に憧れていて、王妃という地位には全く興味がありませんでした。ですが、殿下と結婚できるならそんなのは些細なものだと思いました。しかし、王妃になりたいと思う人は多く、平凡で社交界が苦手な私を殿下が受け入れてくれるのでしょうか……自信がなく口を閉ざすと、お母様が口を開いた。

 

「殿下を好きになった?」

 

 図星をつかれてしまいました。こくんと頷くとお兄様とお父様がガッツポーズしたように見えました。

 

「?」

 

「いや、なんでもないよ。」

 

「シーラが不安になっているのは、社交界が苦手だと思ったからかな?」

 

「それもありますが、私を好きになっていただけるでしょうか……」

 

「それなら問題は無いよ! シーラは可愛いからね。」

 

 殿下の気持ちを知っているお兄様は事実を言っているのですが、私はそんなことは露ほど知りませんので、慰めだと思いました。

 

「シーラ。私も最初は社交界は嫌いでした。」

 

「え?」

 

 お母様はお茶会をよく開いていて、お客様をよくお招きしています。楽しんでいるように思いました。そんなお母様が社交界嫌いとは思いませんでした。

 

「ですが、ゴルドールと婚約者となり、私は社交をこなすようになりました。」

 

「いつから社交をお好きに?」

 

「今でも社交はそれほど好きではないわよ? けど、ゴルドールのため、めぐり巡って子供たちのためにもなるのだから頑張れるのよ?」

 

「お父様や私たちのため?」

 

「えぇ、そう。私は自分のためには頑張れませんが、大切な人の役に立てるのは、嬉しいものよ。それがやりがいとなって、やりたくないことも進んでやるようになったかしら。疲れてもゴルドールやあなたたちが癒してくれるから大丈夫なの。シーラは私とよく似ているから、あとは覚悟だけね。」

 

「上手く出来るでしょうか……」

 

「上手くやろうとするのではなく何がしたいか、が重要だと思うわ。最初から上手くできるような天才はほとんど居ないもの。」

 

 何がしたいか……

 私は、殿下のお側に……

 殿下に愛してもらいたい。

 お役に立ちたい。

 殿下をお支えしたい。

 

 殿下の隣に私がいる想像をしました。

 殿下に頑張れと言って貰える想像をしました。

 

 殿下のお側にいるためなら、やりたくないこともやれる気がします。

 

「そうだよ、シーラ。キース様だって、ダンスが苦手で未だに誰とも踊ったことないからね。」

 

「え、そうなのですか?!」

 

「そうそう。誰が一番最初にキース様と踊るか喧嘩になってね。それ以来婚約者以外とは踊らないと決めてしまったんだ。」

 

 そんな事が出来るのだろうか……いや、殿下ならばのらりくらりと回避してしまうのではないでしょうか。現に、昨日のパーティでも、ダンスが始まる前に薔薇園に来ていましたし。

 

「そうなんですね。」

 

「シーラは殿下とどうなりたい?」

 

 お父様に問われました。望んでも、良いのでしょうか……

 

「ちなみに、シーラはウェスペル殿下の婚約者候補筆頭だから。」 

 

「え……? そ、それなら、グラキエス殿下とは……」

 

 お兄様に言われた事実に私は愕然となりました。グラキエス殿下と、婚約できない? そうなると、殿下の隣にいるのは私ではなく他の女性が?

 

「違う違う。」

 

「え?」

 

「俺はシーラの婚約者となるものはキース様以外に認めていない。だから、ウェスペル殿下と婚約をさせる気はない。もちろん、父上もだ。」

 

「え、そうなのですか?」

 

「最低限、セスと同じぐらい優秀でなくては、シーラを嫁にはやらん。」

 

 どう考えても優秀すぎるお兄様と比べてはダメだと思いますし、まだ王子教育をしてないウェスペル殿下と比べるのもおかしいのではないかとは思います。しかし、グラキエス殿下と婚約ができるなら……

 

「では、私には今のところグラキエス殿下のみが候補となっている、ということですか?」

 

「そういうことだ。それに、殿下を好きになったのならば、これほど都合がいいことはない。ふふふっ……」

 

「どういうことですか?」

 

「ウェスペル殿下の婚約者候補から外れることが出来る上に、大切な娘を大切にしてくれるお人だ。これほど安心できる人材はいない。」

 

 言い方は誤解を招きそうですが、お兄様とお父様には私が知らない殿下を知っているらしく、私を大切にしてくれるという確信があるようです。むしろ、この様子では私と殿下をくっつけようとかなり前から画策していたように思います。地位などには目もくれませんから、別の目的があるのだとは思います。お父様たちの手のひらの上というのは、釈然としませんが、今回だけはそれに乗っかりましょう。殿下とお近付きになれるのですから。頑張って殿下のお心を射止めてみせます!

 

 お父様とお兄様の真の目的に気づくのはもう少し先の話。

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