第18話 四人で乱れる

「奈々ちゃん。今度は俺といいだろ」


 功はアザミを抱きよせ、そして始めてしまった。普通ならそんな事を許すはずがない。しかし、その時の僕は何故か理性が吹き飛んでいた。僕はあかねと抱き合い、彼女と始めてしまった。


 功とアザミは体位を変えて何回もヤッていた。僕はあかねの体から離れることができず何回もヤッた。アザミとは違うぽっちゃりとしたあかねの体を存分に堪能した。


 あかねとの行為が終わってから我に返った。あかねのふっくらとした抱き心地、アザミとは別の感触に夢中になった自分が恥ずかしくり、僕はアザミの顔を正面から見れなくなっていた。そんな僕の羞恥心を察したのか、アザミは僕に抱き付いて来た。


「ごめんね。私も調子に乗っちゃった」


 僕は罪悪感にさいなまれながら、しばらくアザミと抱き合っていた。


 その後、車内の掃除を済ませて大学方面へと戻っていく。流石にやり過ぎたのか、あかねもアザミも疲れ果てたようで俯いていた。そんな時、功が僕に話しかけて来た。


「そうそう。大殿大路君。君、俺たちのサークルに入らない?」

「サークルですか? 何の?」

「イベントを主催して利益を上げるイベントサークル。コンサート開いたりするんだぜ」

「ええ? 僕はそういうの、向かないと思いますけど」

「それだじゃなくてな。裏で乱交パーティーなんかもやってんの。あれが儲かるんだよ」

「乱交パーティーって違法なのでは?」

「参加者からお金を取って……って条件なら売春法違反になるが、その辺は上手くやれるから気にしなくていい。いろんな女の子とエッチし放題。止められないぜ」

「そういうのはちょっと」

「セックスに興味はないの? さっきはあかねとヤリまくってたじゃん」

「そんな事は無いんですけど、僕には彼女がいるし」

「奈々ちゃんはどう? いろんな男の人とセックスしたい? 無理強いはしないけどな。まあ、俺は奈々ちゃんとセフレになりたいってのが本音。乱交には参加させたくない」


 アザミは少し考えてから口を開いた。


「時々なら乱交してもいいです。功さんとセフレになるのもいいですよ。もちろん、清ちゃんがOKしてくれるなら、ですけど」


 僕に話を振られてしまった。功が話を続ける。


「大殿大路君はどう? 乱交に参加したいなら無料でいい。ただし、俺と奈々ちゃんがセフレになるって条件で。もちろん、君もあかねを好きなだけ抱いてイイぜ」


 正直迷った。しかし、こないだまで童貞だった僕が、大勢の女の子とイチャイチャできる機会はこの先ないかもしれない。アザミが僕の手を握って来た。そして耳元で囁く。


「ここは受けて。損はさせないから」


 アザミは何か企んでいるようだが、それが何かはわからない。功とアザミがセフレになるなんてもちろん嫌なんだけど、僕はアザミの言う通りこの話を受ける事にした。

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