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たいへん面白うございました……賢いヒロインはお兄ちゃんも賢かった。黒いけどォ!
長編に発展しうる中編という感じで、これからどうとでも転びそうなこの先の筋運びが想像できるようで頬が緩みましたね。ただどうも不安なのは、この皇帝ちゃんと女人と男女の関係をはぐくんだりできるんだろうか、などとも考えたり。
変に関係性の親密な、フットワークの軽い武官とか近くにいるしw
雑感として……後宮モノってやつは基本女性向けだろうと思うので、女子寮みたいな異空間で話が進んでいくのはまあそうなんだろうなという感じですが……こういう外の空間との境目で微妙かつトリッキーな動きを演じるヒロインというのも、もっと見てみたい感が強くあります。
もっと言えば、後宮=最高権力者との関係性、にはめ込まなくても社会にコミットして(史実とは違うかもですがそれこそフィクションですし)行く、そんなヒロインによって「後宮」の一回り外へとこのジャンルの扱う世界が広がってもいいんじゃないかな、なんて。
そんな可能性も感じさせてくれつつ、現世のいろんな世相とのつながりを感じたり、碧燿の母の思い出のくだりに何とも言えないずしっとくる切なさと母の愛へのいとおしさを感じたり、と実に多層的な読み味の刺激と心地よさがありました。
連載まことにお疲れ様でした!!
作者からの返信
一気読み&怒涛の感想、誠にありがとうございます!
碧燿と藍熾、どうにかして恋愛関係になるも良し、あくまでも主従でも良しの、ほど良い期待感を残せていたら良いなあと思います。現段階での作者的感触ですと、碧燿が保護者ポジションになるかも……? 腹黒義兄はどうにかくっつけようと画策すると思いますw
後宮もので女の嫉妬や愛憎のドロドロももちろん楽しいのですが、色々なアプローチはあって良いでしょうねえ。個人的には、か弱い女性が歯を食いしばって逆境に立ち向かう展開が好きなこともあり、政治を絡ませる物語になることが多いかもしれません。あと、女性や弱者を見下す傲慢な男がぐぬぬる展開も好き……(*ノωノ)
コンテスト結果に関わらず、いずれ長編化したり続編を執筆したりするかもしれません。またお会いできる機会がありますように!
(碧燿の母、単に娘にいっぱい食べさせたかっただけ説もあったりします)
今作も楽しませていただきました。
終わった後の切なさとか余韻とかの雰囲気がいいですね。
記録者として一線を引こうとする主人公の考え方が素敵でした。
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
後宮の女性の閉塞感に触れてみたいと思っていたので、雰囲気を味わっていただき嬉しいです。記録者としてプロ意識のあるヒロインでした!
中間選考発表前にお伺いしようと思っていたのですが、遅くなってしまい申し訳ありません。
遅ればせながら、選考通過おめでとうございます。
まずは一言、面白かったです!
ジェットコースターに乗った時のように、ぐいんぐいんと色んな感情で振り回してくださって、展開の意外性に最後まで目が離せませんでした。
まさに賢いヒロインの名に相応しい、魅力的な女性像。
いつかまた、このお話の続きが読めるのを楽しみにしています。
作者からの返信
お読みいただき、またお祝いの御言葉をいただき、誠にありがとうございました!
事件の連続や、展開の起伏を意識して構成したので、とても嬉しい御言葉です。ヒロインの造形も、頑なな中にも芯が通ったところを表現したいと思っておりました。魅力的と言っていただけて、嬉しいです。
選考の結果は分かりませんが、いずれもっと長いお話として書きたいと思っております。その時もご縁がありますように、と願っております。