第4話 白銀颯という男

着替えながら自分ことを考える。

白銀颯は言わば親友ポジションだ。

顔は主人公には勝てないが普通にイケメン。

頭はトップをひた走るくらい良く、運動もそこそこできる。

武道に精通しており喧嘩が強い。

イジメを許せない性格で学校のイジメ撲滅改革を行った実績から、中学時代は生徒に慕われ生徒会長にもなっていた。

欠点としては女運が悪いせいで女性不信。

その為、普通に話す事はあっても深い関係にはならない。

女運が悪いのは彼のせいではなく、彼の家庭が白銀グループという大きな企業である事も関係している。

彼はその企業の後継であり、次期社長の嫁を狙う女性達から数多く言い寄られていた。

だからこそ彼は真実の愛など無いと考えている。愛など金から生まれる感情だと思っているのど。

人間は生まれながらにしてある程度のレールが敷かれており、そのレールに乗れるかは自分の努力次第。

信じるべきは自らのみであり、その為の努力を決して怠らない。

幸いにも彼は頭脳と運動神経にもある程度恵まれている。

その能力を努力で一流と並ぶものへと昇華させたのは、一重に自分しか信じられないからだ。

親友と呼べる友はいても、頼ることはしない。

彼を自分の面倒な人生に関わらせる気は微塵もなく、たまに息抜きをさせてくれればと思っているからだ。


疲れる日々から目を逸らさせてくれる主人公とは中1からの親友で、都合が合えばほぼ毎週遊ぶような関係だ。

それには非常に感謝をしており、主人公のピンチは必ず救いに来る。

簡単に言えば主人公に困ったことがあればすぐに飛んできて解決するお助けマン。

親友になった経緯も主人公をいじめから救ったことだった。


ほのぼの日常恋愛にする為に用意した恋愛以外の揉め事を解決するご都合主義のチート男。

それが白銀颯というキャラクターだった。




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