第3話 母と朝の一幕

「あら颯。起きたのね。朝ご飯食べちゃいなさい。」


「おはよう。母さん。起こしてくれてありがとう。朝ご飯頂くよ。」


彼女は白銀香澄(しろがねかすみ)。白銀颯の母だ。


年齢の割には美人。ラノベ化する際にキャラデザが届いたときは俺が一番ビビった。

どう見ても20代だが40手前だ。

おっとそんな事を考えてたら睨まれた。

心を読まれた気がする。怖い。


とりあえず今はこの事は置いておこう。

俺は白銀颯の記憶を参考に親との話し方を導き出す。


とりあえずさっさと食べて準備して現状を把握しなければいけない。


さっと朝ごはんを食べ終え母に声をかける。


「ご馳走様。美味しかったよ。」


「はいはい。洗い物は私がやるから置いときなさい。」


「ありがとう。準備したら出かけるよ。」


「遅くなるようだったら事前に連絡してね」


「わかった」


ほぼ事務的な会話だったがこんなもんだろう。


さっさと着替えて秋也を迎えに行くとしよう。


ここが物語の世界ならこの後ヒロインとの対面イベントがある事だし。


そんな事を考えながら自室に戻るのだった。

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