第一部

第2話 目を覚ますと小説の中だった

ピピピ、、、ピピピ、、、


頭の上で携帯のアラームが鳴っている。

どうやら寝てしまっていたらしい。

俺は目を覚まして起き上がる。


「あれいつのまにベッドに、、、。」


周囲を見回す。


見慣れない部屋だ。ここは一体何処だろう。


疑問符ばかりが浮かぶ中、

階下から声が聞こえてきた。


「颯!いつまで寝てるの!今日秋也君と会うんでしょ!?遅刻するよ!」


女性の声?いや待て颯と秋也だと!?


まさかと思い階段を駆け下り洗面台の鏡で自分の顔を確認する。


そこにいたのは自分の小説のキャラである白銀颯(しろがねはやて)だった。

それを自覚した瞬間白銀颯の人格と人生が頭の中に流れ込んでくる。それが自分の人格と混ざり合い俺は酷い頭痛を覚えた。

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