目を覚ますと自分が執筆していた小説の中だった
@Ka-NaDe
第1話 プロローグ
俺はそこそこ売れてる小説家だと思う。
ミステリーで何冊も本を出しているし、
映画化された作品もある。
だが今までミステリーしか書いてこなかった為、最近はネタがなくなってきた。
そこで箸休めの気持ちでラブコメを書いてみた。
これが不幸の始まりだった。
最初の頃は良かった。
書くのが楽しく勢いで書きまくった。
人気も出てアニメ化もすぐに決まった。
苦悩が始まったのは主人公達が高校三年生になったあたりからだった。
長い執筆期間もありヒロインの二人に愛着が湧きすぎた。
三角関係にしたのは完璧に失敗だった。
どちらかを不幸になど出来ない。
どうすればいいかまったくわからなかった。
もう1週間近く寝ていない。
他の三角関係物を執筆している先生は同じ苦しみを味わっているだろうか?
そんな疑問を持ちながら書いては消してを繰り返すうちに俺は意識を失っていた。
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