第100話 放棄


ようやく、100話です

途中で辞めてしまおうかと思いましたが、続ける事になりました

皆さんの応援が糧になります!

今後もよろしくお願いします


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始業式が終わった翌日、俺とアメリア達との婚約を明かしてしまったせいで俺は注目の的になっていた


「あれが、とんでもない美女ハーレムを築いたアークライドか…」


「流石は公爵家だな…彼、神童って呼ばれてたらしいじゃないか…」


「それは今もだろ、学年主席だし…それに、彼の両親は騎士団と魔法師団のトップだ、そもそも、才能が桁外れなのさ」


「でも、私、彼が朝早くに剣の素振りをしている所や走り込みをしている所を見た事が何度かあるわ、努力もあってこそなのよ」


好き勝手言って…


「はぁ……」


「どうかしたか?アーク」


「どうしたって…わかってて言ってるよな?ヴァニタス…」


「まぁな、随分と注目されているじゃないか…手でも振ったらどうだ?」


「君の姉のせいでもあるんだぞ…」


全く…マリィの事もあるって言うのに…



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〜先日〜


「婚約者って…何言ってるんだよ…」


「そのままの意味よ、私、アークの事好きよ?子供を産んでもいいと思うくらいには」


「ぶっ!な、何言ってんだ!?」


「あら?何をそんなに慌ててるの?……まさか、アーク…まだなの?」


「………………………」フイ


たまらず俺は顔を逸らした、それがいけなかった…


「まぁ、まぁまぁまぁまぁ!!アークってば、あれだけの美女達と婚約者だと言うのに未だな未経験だなんて…ふふ、そうね、そう言えばお母様に抱きしめられて、慌てふためいていたわね…」


「わ、悪いかよ…」


「いいえ、逆よ?身持ちが硬い事はいい事だと思うわ、私個人の意見だけど…ふふ、さぞ、アメリア様達はヤキモキしてるでしょうね」


「いや、アメリアに至っては俺と変わらないぞ?シャルやアン、ゼシア辺りが怪しいが…」


「そ、そうなのね…ふふ、私が初めてを頂いても宜しくてよ?」


「なんでだよ!?」


「安心しなさい、私も初めてだから」


「だから、なんでだよ!?だいたい、婚約者の話は!?」


「だからこそ、じゃないかしら?」


「全く…それで?なんで、俺の婚約者になりたいんだ?」


「貴方に好意を持っているから、ではダメかしら?」


「……嘘じゃないのはわかる…その…俺の事を、好きになってくれてると信じる、でも、それだけが理由じゃないだろ」


「………何故?」


「本当に俺への好意だけなら、婚約を結ぶならもっと早く言ってきたはずだ、マリィはこういうことには直進するタイプだからな」


「…私の事を何気なく理解しているところに物申したいですが、そうですね…婚約を申し込んだ事には別に理由があります」


「…アーク、貴方…王になりなさい」


「は?王?何言ってるんだよ、確かに俺も王位継承者だけど…それは」


「お兄様では、この国は任せられません…彼の方はダメです…お父様もお母様もそこは理解しています、なので本来ならお姉様が王位に着くはずでした…」


確かにあの人じゃおじさんの代わりは無理だ…

でも、マリィのお姉さんなら…ん?


「でしたって…何かあったのか?」


「………その、お姉様が……あの…」


「い、一体何が…?」


「剣と魔法を極める為に旅に出るから王位継承権を放棄すると…」


「は?…………はぁぁぁぁあああ!!??」


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