2学期

第99話 発表

見知った顔がいる


「はじめまして、ユキ・ホシミズと申します、これからよろしくお願いしますね」


「私はゼシアだよー、よろしくね!」


何で2人がここにいる!?またか!?またなのか!?


「因みに、私はアークの婚約者なのでそのつもりでお願いしますね」


「あ、私もだよーだから、男は間に合ってます!」


今は学園で二学期の始業式の最中…俺がぶちのめした…名前なんだっけ?…若い教師がクビになったので新しい教師が紹介されたのだが、なんで有希とゼシアがいるんだよ、そして何を言ってんだ!


そして、アメリア達が前に出てくる…ま、まさか…


「私も、アークの婚約者よ、前からだけど正式に決まったから伝えておくわ」


「私も…です」


「ふふ、私もですよ」


おいおい…何でここで発表してんだよ…


アンも立ち上がって


「私もなので、よろしくお願いしますね」


「うそだーーー!!」


「俺たちの女神がーー!!」


「私達のお姉様がーー!!」


「理事長までってヤバいだろ!」


「それにSクラスの薔薇姫もかよ!」


「おい!あの新任教師もとんでもない美女だぞ!」


「なに、あの透明感…綺麗…」


「あ、あの人、エロすぎないか?」


「わかる…女の私でも見ちゃう…」


阿鼻叫喚……皆、揃って美人だからなぁ〜こんなにファンが多いんだ…お姉様ってアメリアか?薔薇姫は…アンか……有希は正に大和撫子だ…ビシッと決めてるが清楚感が溢れてる…ゼシアは……ちゃんと服着ろ!胸元出すな!スカートも短い!教師だろ!生徒を誘惑するな!女子まで魅了されてるぞ!


「わ〜すごいね、アーク…あんな美女達が婚約者なんて〜ね、ヴァニタス君」


「まぁな、だが、この天然と一緒にいると納得だぞ」


なんか失礼な事が横から聞こえる…


「おい、アークってSクラスの主席だろ?」


「あぁ、しかもルグウィン公爵家の麒麟児だ…」


「やっぱり、持ってるやつは持ってるんだな…」


「確かに…アーク様ってイケメンよね…」


「それに公爵家に主席、王族よ…」


「ねぇ、私達も……ひっ!!」


ん?なんか殺気が……?


「皆さん、因みにだけど、私たちに変なちょっかいをかけるつもりなら、辞めた方がいいわよ、私達の婚約は陛下も認めているわ、学生でも貴族なら、この意味…わかるわよね?」


……………アメリア…やめなさい…殺気出し過ぎ…腰抜かしてる子もいるじゃん…陛下の名前だけでよかったじゃん…脅さなくても…


「………アーク、後でお話がありますわ…」


「なんだよ、マリィ…俺、この「いいですわね!?」…わ、わかった…」


その後、シャルがまとめて始業式が終わって教室に戻った


「あー、お前ら、課題は全て終わらしたよな?やってなくて俺の手を煩わせる奴はいないだろうな?あと、アークライド…大人しくしてろよ?」


「何故、俺に言うんですか…周りに言ってください…」


バッカス先生…本当にめんどくさがってるよ…


「今日は、これで終わりだ、明日から通常通り授業を始める、気の抜けてる奴は締め直しておけよ、以上、解散」


さて、マリィの所は行こうか…


「マリィ、何の用?」


「とりあえず、私の部屋へ」


「え?いいのか?王女だろ?男を連れて行って」


「貴方は従兄弟よ?問題ないでしょ?」


そう言われて、マリィの部屋について行った


「…では、時間もないので単刀直入にいいます」


「なんだよ…何かあったのか?」


「アーク、私も婚約者にしなさい!」


「…あぁ、婚約者………はぁ!?」

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