第97話 謝罪


「まぁ、待ちなさい…今、ここで決断しろとは言っていないぞ?私は君達がお互いに納得できるであろう案を出しただけだ…この話は皇族である両殿下、そしてアーク、君達の問題だ…しっかりと話し合い、決断してくれたまえ…そうだな、卒業までには答えを出して欲しい、つまり後3年だな…よく考える様に、では……魔界の事は後々にしよう、アーク、また君には来てもらうことになると思うからそのつもりで…ゼシア殿もよろしいかな?」


「私は構わないよー…あ、構いませんよ…」


「はははは、話しやすい話し方で構わないよ、公の場でなければね…では、解散としよう…アーク…ゆっくり休むといい」


「………はい、ありがとうございます、陛下…」


陛下と王妃が退室して行く、ただの報告のつもりだったのに…俺が皇帝に…?考えたこともなかった…このまま父上の後を継ぎ、この国で過ごすものだと…


「アーク、とにかく今は帰ろう、お前だけ悩んでも仕方ない、みんなで話そう…それに、キチンと紹介してもらいたい者もいるのでな」


父上に言われて顔を上げるとみんな不安そうな顔をしていた…父上と母上は有希を見ているみたいだけど…そうだ、有希とゼシアの事も話さないと


「あ…はい、父上」


そうして俺達は屋敷へと帰ってきたのだが…


俺、アメリア、ソロモン、アル、シャル、アン、ヴァニタスは玄関先で正座させられていた…

眼前に仁王立ちするのは、エマ、カノン、メイの3人…

その側で引き攣った顔をしている父上、母上、有希、ゼシア…


「皆様、私共が何を怒っているのかご理解していますか?」


「あ、あの…えっと…俺達が危険な場所に行ったから?」


「理解して頂けているようで何よりです、シャルティア様、私どもに睡眠魔法など酷くはありませんか?」


「も、申し訳ございません…」


…シャルって理事長だよな?…理事長がメイドに怒られているぞ…


「アーク様!何よそ見してるんですか!?」


ぷんぷんと怒るメイ…いや、メイよりもその横で静かに怒りを燃やしているかのように震えているカノンの方が怖い!


「いや、ご、ごめん…ホントに…あの…」


「アーク様…」


「は、はい!」


カノンが前に出て来て呼ばれたので反射的に背筋を伸ばす…


「………本当に、心配…したのですから……無事で……よかった…」


……はぇ?……な、泣いた!?あのカノンが!?泣いてる所なんて初めて見た…や、ヤバい…すごく罪悪感が…


「ああああ、カノン!ごめん!ごめんなさい!俺が悪かったから、泣かないでくれ…」


「カノンさん、ごめんなさい…皆さんにも心配かけてしまって…」


「元はと言えば私のせいじゃ…申し訳なかった…」


「皆さん、無理矢理眠らせてしまって申し訳ありませんでした…」


「ごめん…です…」


「申し訳ありません…」


「申し訳なかった…」


みんな、カノンの涙がよほどこたえのか…深く反省して謝罪した…


「はぁ、皆さん…ソロモン様以外ですが、明日から学園の二学期ですよ?分かっていますか?」


エマにそう言われて、そう言えばそうか…もう明日からまた学園に行かないといけないんだよな…はぁもっと休みたい…あれ?何か忘れているような…


「そう言えば、アーク、アン、課題は終わったのか?」


「「………………あ」」


「アーク様?アンゼリカ様?」


カノンが顔を上げてこちらを睨んでくる…


「アークちゃん?アンちゃん?」


母上の笑顔の圧力が…!


「「ひっ!!」」


こうして俺とアンは大急ぎで課題を終わらせた…


明日から学園かぁ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


3章はここまでです!

読んでくれてありがとうございます‼︎

最初は帝国との戦争を書こうと思っていたのですが戦争ってどう書けばいいんだろう…ってなって変更しました!戦闘シーンも下手でごめんなさい!

有希ちゃんも最初は聖女枠で出そうかと思っていたのですが魔王の方が面白いかなと思い登場させました!行き当たりばったりですいません!!

次は学園に戻って学業関連中心にします!

(したいと思っていますがまた変わるかもです)

また4章を書くまでしばらくお休みです

誤字脱字が多いので気付いたら指摘して欲しいです!

書き溜めたら投稿していきます!

なるべく早く書く様にしますので待っていてください!

それではまた!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る