第35話 覚悟しろ!


入学式が終わりそれぞれクラス別に分かれて教室に案内された、クラスは入学試験での成績順で決まる


1位〜20位  Sクラス

21位〜50位 Aクラス 

51位〜80位 Bクラス

81位〜100位 Cクラス


僕は主席らしいのでSクラスだ…マリィにアン、ヴァニタスも同じクラスになった彼らの実力からしたら当然だろう…


「全員、揃っているな…俺はこのクラスの担任のバッカスだ、これから3年間よろしくな」


強いな…この人、でも騎士には見えない冒険者か?


「今日は軽く連絡事項を伝えて終了だ、寮の部屋を案内させるので部屋を整理でもしてろ…自己紹介は各々でやってくれ」


なんか投げありだな…その後、学園の施設の説明を受けて寮への案内を受けそのまま解散になった…部屋の整理って言っても荷物は服くらいだし時間余るな…少し外に出てみるか…


「あら、アーク…散歩ですの?」


外に出てしばらく歩いているとマリィと会った


「やぁ、マリィさっきぶりだね」


「教室では話さなかったじゃありませんか」


「話す時間なかったじゃん…君、囲まれてたし…あ、そうだ帝国の双子が君に会いたいと言っていたよ」


「アンゼリカ皇女とヴァニタス皇子が?一体あのお二人の目的は何なのかしら…」


「アンはわからないけど…ヴァニタスは君の魔法が気になるみたいだよ…」


「アン……?随分仲良くなったのね…それに私の魔法?どう言う事ですの?」


「まぁね…なんか好かれちゃった…ヴァニタスは……陛下に似てるって言えば分かる?」


「……えぇ…それはもうよくわかりますわ」


「そんな嫌そうな顔しないでよ、今はいいけど本人を前にはやめてあげなよ?相手は皇子なんだから」


「わかっていますわ…はぁ、お父様にも私の魔法の事を散々聞かれましたのに…同じ人種の方にまた話すなんて…」


「あはは…僕も一緒に居るからさ、話してあげてよ」


僕は手を合わせてお願いした…渋々といった表情でマリィが


「はぁ、わかりました…近いうちに場を作りましょう…そ!れ!よ!り!も!」


「な、なにさ…」


「どうしてアメリア様がいらっしゃるんですの!?貴方知ってたんじゃないんですの!?」


「僕だって知らなくて面食らったんだよ!朝普通に見送ってくれたのに!どうせ、僕を驚かせようと黙ってたに違いない!どうやって仕返ししてやろうか…」


「アメリア様に何をする気ですの!許しませんよ!」


「マリィ!止めてくれるな!これはやらなくちゃいけない事なんだ!」


だってムカつくじゃん!あのしてやったりって顔!思い出したらだんだん腹立ってきた…


「全く、アメリア様に変な事しないでくださいね!…はぁ、私は部屋に戻ります」


「あぁ、うん…じゃあ、また明日ね」


マリィが女子寮の方へ歩いて行った

さて、僕も戻ろうかな……


「「「あ……」」」


木の影に隠れた人影が3つ……ふぅ


「覚悟しろ!3人とも!」


「やば!逃げるわよ!」


「撤退…です!」


「そんなに怒らないでくださいな…ホホホ」


しばらく3人との逃走劇を繰り広げた

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