第8話 勇者って何?


突然だが僕は今城下町にいる

そして


「へへ、おいガキィ随分綺麗な服じゃねぇか貴族ほど豪勢じゃねぇがいいとこのお坊ちゃんかぁ」


「俺たちちょっと金に困ってんだよね〜だから金目の物置いてきな!」


「痛い目見たくないだろぉ」


絡まれていた……ハァメンド


〜遡ること1時間前


「さて今日は父上も母上もいないしエステルはお昼寝してるし退屈だなぁ」


今日は両親が2人とも王城へと呼ばれている為不在だ

なので訓練はお休みエステルも夢の中にお出かけなので暇を持て余していた


「そうだ!城下に行ってみようかなぁ」


街には行ったことがあるが父上や母上について来てもらってでしか行ったことはない

まぁ貴族だから仕方ないけど


今の僕ならその辺のゴロツキには負けないし魔法で姿を変えれば大丈夫でしょ!


「そうと決まれば早速行こう!」


コンコンコン


「アークライド様、奥様を訪ねてお客様がいらっしゃっておりますが…アークライド様?」


「おや、どちらに行かれたのかしら窓も開けっぱなしで」



と、言うわけで街に繰り出したのだがいきなりゴロツキ3人に絡まれてしまった

お約束なのか?


「おい!聞いてんのか!ガキ!」


「うるさいなぁ大の大人が子供にお金をたかるなんて恥ずかしくないの?」


僕はバカにする様に3人に言った


「な、な、なにぃ!」


「てめぇ、舐めてんじゃねぇぞ!」


「ハァ…もういいや、じゃあね」


「!!は?どこ行ったあのガキ!!」


「急に消えたぞ!」


僕は透明化の魔法でさっさと逃げることにした


「魔法だ!探せ!」


「いや待て!こんな高度な魔法普通のガキじゃねぇのかも」


「はぁ?あんなガキにビビることはねぇよ!とにかく探せ!」


また絡まれると面倒だこの辺には近づかないでおこう


さて、市場でも見に行くか!

どこかなぁあれ広場に出たな

お!屋台だ焼き鳥かな?


「おっちゃん!一本くれ!」


「おう!一本銅貨5枚だよ!」


「安いな!はい!銅貨5枚!」あぐっ……うまっ!


「おっちゃんうまいよ!これで銅像5枚なんて!もう一本くれ!」


「ハハハ、ありがとよ!兄ちゃんこの街のものじゃないのかい?この街の相場はこんなもんだよ!」


そうなのか知らなかったな

因みに

銅貨一枚で100円

銀貨一枚で1000円

金貨一枚で100000円

白金貨一枚で10000000万

くらいだ僕の感覚だけど


焼き鳥一本で500円と思うかもだが文明レベルを考えると安いのだしかしうまぁ


周りを見渡すと王城へと大きな道が通っている

ここは街の中央なのかな?


さらにあたりを見ると、ん?

銅像?なんか見覚えのある服だな


近くにまで行ってみる


「随分綺麗な銅像だなぁ、最近できたのか?」


と言うか、すごく見覚えがると顔なんだが…


「なんだい、兄ちゃんその銅像が誰だか知らないのかい?」


「え、えぇ誰なんですか?これ」


近くの散歩しているお爺さんに話しかけられた


「本当に知らないのか?このお方は勇者様だよ」


「………え"?」


僕は呆然とした


「だから勇者様だよ、勇者シュウ・ホシミズ様だ」


勇者?誰が?おれ?俺?前世の俺?


「なんでだよぉぉぉぉぉぉ!!!!」

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