ルールの補足説明

「では皆さん、 ヴァーチャルアイドルのラルピ・ららぴぃが

ルールの補足説明を致します」


総理が舞台袖に掃けた後、 壇上に3Dホログラムシアターで

ヴァーチャルアイドルのラルピが説明に入る。

ラルピの衣装も黒で喪服をイメージしている。


「先程総理が言われた通り

飽、 コーラザ、 朝倉、 仁井、 李

彼等彼女等5人は自らの仲間を引き連れて

日本国放送に襲撃をかけてきました

彼等の仲間は武装しており明らかに日本国放送を占拠するつもりです

そして何よりも偉大なるアイドルよばり様の死の遠因となっています

飽、 コーラザ、 朝倉、 仁井、 李

そして都知事の海苔、 この6人を邪悪六凶とします

第一回戦【邪悪六凶討伐】はこの邪悪六凶の内、 1人を殺した者が

次の第二回戦に勝ち登ると言う事です」


目標を狩るアイドルデスゲームにはありがちなハンティング形式の試合の様だ。


「その6つの首以外は得点にならないと言う事で大丈夫ですか?」


欄が尋ねる。


「えぇ、 彼等が率いる団体は得点になりません

ただのお邪魔キャラと考えて貰って構いません

当然ながら彼等はよばり様の死の遠因となっている飽の仲間です

幾ら殺しても罪には問われませんのでどうぞご自由に」

「チョットマッテ!! マチナカデタタカッタラ

ミンカンジンノヒガイトンデモナイヨ!!」


ランミが叫ぶ。


「問題有りません、 既に公安警察が動いています

東京都内は私達と標的とその取り巻き団体以外は誰も居ません

なお街中の被害は全て邪悪六凶と取り巻きの遺族に負担させますので

幾らでも街を破壊して貰って構いません」

「1人で六凶を2人以上倒した場合はどうなるんだ?

その場合だと二回戦に上がるのは5人以下になるぞ?」


カートゥーンが尋ねる。


「2人以上殺した時点で失格となります

因みに失格者は特にペナルティはありません

そのまま帰宅して貰います」

「アイドル同士の殺し合いはアリですか?」


矢田が尋ねる。


「アリ、 ですが進行的に控えて貰えると助かりますそんな事したら干すぞ、常識で考えろ

「海苔は外の連中には混ざっていない様だが・・・」


モフが尋ねる。


「都知事は都庁に居ます、 都庁守護部隊が警護していますので

もしも都知事を殺した場合は第二回戦は若干有利になります

他に質問がある方は居ますか?」

「・・・・・」


舞原がすっ、 と挙手した。


「はい、 舞原さえっ!?」


舞原が壇上に登った、 そして自前のマイクに向けて喋った。


「海苔は私が殺す、 じゃあ始めるぞ!!」

「え、 えぇ

で、 ではアイドルデスゲーム第一回戦【邪悪六凶討伐】開始!!」


開始と同時に神田が光り輝き光が空を駆ける!!

そして空から一筋の光が都市区画に降り注ぐ!!

凄まじい破壊力を持って都市区画とその場所に展開していた

海外支援事業『フォレスト』代表コーラザと手下達を一瞬にして蒸発させた!!


「神の力によって邪悪な者共が焼き払われました

これで私は第二回戦に通過ですね」


神田はやれやれと言いそうな感じでその場に座った。


「ナ、 ナンナノイマノハ・・・」


困惑するランミ。


「これが神の力・・・」


戦慄する玉蘭。


「へぇ、 面白そうな奴がいるじゃん」


笑うカートゥーン。


「あわ、 あわわわわわわわ」


腰を抜かすモフ。


「一体何者なの?」


訝しむ矢田。


「っ!! 不覚!!」

「え」


欄の叫びに欄を見る一同。

欄は走っていた、 そして欄の前には舞原!!


「速攻で走っていたという事か!?」

「まさかあれに興味が無かった、 とでも言うつもりなの!?」

「先を越された!! だがこのチューンナップした

『爆裂豪列天下無双国士無双天上天下唯我独尊万夫不当王道楽土天上天下

アルティメットバーストフェイタルキラーブラストグランドハイパー

ロジスティックロマンティックドメスティックドラマチックドラスティック

アーコロジスト12号-2型カスタム改マークⅡ』ならば充分追い付ける!!」


カートゥーンが自分がエンジン以外の部品を一つ一つ造り出し

自身で組み立てた改造バイクである

【爆裂豪列天下無双国士無双天上天下唯我独尊万夫不当王道楽土天上天下

アルティメットバーストフェイタルキラーブラストグランドハイパー

ロジスティックロマンティックドメスティックドラマチックドラスティック

アーコロジスト12号-2型カスタム改マークⅡ】が爆音を上げる。

エンジンは44式戦車の物を転用した改造エンジンを12個使用し

更にパイプオルガンの如く並び立つパイプからはマフラーは装着されていない。

爆音、 そして通常よりも遥かに高い出力を誇る反面

エンジンに過大な負荷がかかる。

このエンジンの駆動から見ると1時間、 否1時間持たずに爆散するだろう。


轟音を上げながら正に流れ星シューティングスターの如くに爆走する

カートゥーンだった。

音速を遥かに超える凄まじい速度、 周囲は衝撃波で滅茶苦茶になった。


「アブネ!! スコシハキヲツケロ!!」

「ぬわー!!」

「くっ!!」


アイドル達も多少のダメージを受ける事になったのだった。

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