ケース6 卜部のボイスレコーダー
「月干支癸卯日干支庚辰。許容荷重が増大したため、肉穢写を再開する」
「なお許容荷重の増大は■■■■の影響と思われる。引き続き■■■■を継続。経過を観察する」
「対象は邪視の目。脅威判定はC+」
祝詞のような音声が響くが不明瞭で解読は不能。
時折、ノイズと呻き声のようなものが混じる。
「謹んで頂戴いたします……」
じゅるり……
何かをすするような音。
ブチッ……
何かを噛んで爆ぜるような音。
低い呻き声。
喘ぐような息遣い。
絶叫。
「ああ婀ぁっぁぁぁぁあ咨アッ!!」
「目が……!! 目が……!! ああぁああっぁあああ!!」
「っずずずうずうずずずうずうずずっっっっず」
「ひいぃいいぐっぐぐぐぐぐっぐぐぐぐぐ」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
「たいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたい……」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ……」
「やえて目がやああああえてえええええええええ目」
「めめっめめっめめっめめっっめめっめめめっめめっめめっめめめめっっめめっめっめっっっめめっっめっめめめめっめ」
以降支離滅裂な音声が数十分にわたり続く。
ずりずりと這う音の後に男性の声。
「有り難く頂戴いたしました……」
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