■ 「ネバード英雄譚」解説書・私家版 「用語辞典」より ■

【ネバード英雄譚】

 英雄ネバード・ヒストが主人公の架空の物語。著者不明。一般的に普及しているのは、誕生から英雄と讃えられて伴侶と領地が与えられるまでを描いた箇所。

 しかし、ネバード・ヒストと名乗る若き男性が、現実に現れた。その人生はまさにネバード英雄譚とほぼ同じで、「予言書」ではないかと囁かれるようになった。なお、後述する「英雄都市ネバード・ヒスト」の住民達は、この本の存在自体を知る者がいない。


【ネバード・ヒスト】

 ネバード英雄譚に登場する若き男性。「雷光の英雄」と呼ばれる。

 傭兵時代に培った剣技と、偶然習得した雷の魔法を扱う。大規模な盗賊団の壊滅や敵国の侵略者の討伐、さらには魔物やドラゴンを討伐したと言われている、実在しない存在。

 しかし、現実に現れたネバードもまた同じく剣技と雷の魔法を使い、英雄譚と同様に盗賊からドラゴンまで倒した。剣技は普通の傭兵と同じ程度で、魔法は学んでいない独学のため下手(感電させるか焼くだけだが、強力なため炭化させることが可能)。


【英雄都市ネバード・ヒスト】

 雷光の英雄ネバード・ヒストの功績を称え、王国より自治を与えられた都市。元々は自身の名をつけられた。後に王国に反抗し独立。他国との交流をほとんど断ち、侵入防止の結界が張られ、外からの情報は一部の者だけが独占している鎖国状態。税率は非常に高いにもかかわらず、経済状況は非常に良い。

 ただし、北部の「保護区」は除く。

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