第2話 もぐもぐタイム編

 今回はモフェアリーの食べ物の話をします。


 モフェアリーは、自然界ではおもに木の実やキノコを食べて暮らしています。

 たまに草を食べることもあります。


 ただいまの映像は、森の中でさくらんぼを見つけたモフェアリーです。モフェアリーの頭はさくらんぼより一回り大きいくらいです。

 枝がゆれて食べにくいですが…… 眼の動きにご注目ください……眼は触覚の先端付近ですよ……。しっかりと目標をとらえ、両手でおさえて食べ始めることができましたね。

 

 こちらはキノコを食べるモフェアリーです。キノコの傘の上に乗っかって、そのキノコの傘をはじっこから齧っています。上手にバランスをとっていますね。


 家庭で飼われているモフェアリーには、果物、きのこ、穀物、草を与えるのが一般的です。


 これは輪切りにしたジャガイモをいろとりどりのモフェアリーたちが取り囲んで、みんなで食べているところです。しっぽがプリプリ可愛いですね。


 穀物はエネルギー補給に有効ですが、与えすぎは肥満につながるので注意しましょう。


 草は栄養価が低いので、おやつはともかくメインの食べ物には向きません。歯ごたえを楽しんでいると考えられます。


 こちらで飼育しているモフェアリーのみんなは……?

 モフィは果物が好き。

 プニィにはキノコが好き。

 メディはおやつの草が好き。

 と、丁度よく分かれていますね。


 メディは他の二匹より食が細いですが、果物やキノコも食べて元気にしています。


 ここで、モフェアリーのお口のなかを見てみましょう!

 モフェアリーには哺乳類のような歯がない代わりに、軟体動物さながらに、舌が「歯舌」というヤスリ状の器官になっています。これで食べ物を擦りとって食べています。


 ピンセットを使って、……先が丸くなっているものですよ。

 モフィ、ちょっと失礼。

 お口を大きく開けて…………あっ。


 * しばらくお待ちください * 


(約20秒ほど、歯舌を図解した画像が表示され、「ぴうー」「ぴぅー」とかすかに声がする)


 モフィのお口を痛くしてしまったので、ケージのすみっこに逃げてしまいました。

 ごめんね、モフィ!


 さっき鳴いていたのは他の2匹なんです。

 モフィはよく鳴く子なので、静かすぎて心配です。


 うずくまるモフィのしっぽを、プニィが撫でて、苦痛を和らげようとしています。

 優しいですね。


 薬草は食べられるかな?

 あっ、メディが食べてしまいました。

 と思いきや、モフィに顔を近づけて……薬草を口移ししています。


 いまカメラを向けたら警戒されそうです。

 こんなこともあろうかと、ケージの中にもカメラを設置してありますので、そちらに切り替えますね。


 こちらが、口移しで薬草を与えている貴重な動画です。顔が上になっている、頭が明るい緑なのがメディ、下になっているピンクのがモフィです。

 二匹の口の間から少し漏れ出ている黄緑のは薬草です。歯舌ですりつぶされているのがわかりますね。


 このように、おやつの草は必須ではありませんが、長い目で見るとモフェアリーのためになります。


 モフェアリーに良く効く薬草、通称「エリ草」は輸入が禁止されていますが、国内で手に入る通称「ジェネリ草」でほぼ代用できます。しかし「エリ草」と比べると筋っぽくてあまり美味しくないようです。

 

 ふだんから草をおやつにして、繊維質の食べ物に慣れることで、薬草を必要になる事態に備えることができます。


 もちろん飼い主が日頃から病気や怪我を防ぐのが大前提です。反省いたします。


 今回はこの辺りで……。

 あ。

 モフィはどうやら元気を取り戻したようですね。

 三匹で駆けっこしています。

 一安心です。


 では、ごきげんよう。













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