観察!! モフェアリーズ R

蘭野 裕

第1話 もふもふ編

 みなさん、こんにちは。

 モフェアリーという生き物をご存知でしょうか?

 哺乳類の赤ちゃんのような見た目ですが、じつは軟体動物で、まだまだ謎の多い生き物なんですよ。


 見てください。この可愛いお顔……に見えますが、眼のようなウルウルした部分は水分排出器官です。

 眼はなんと、頭の上の左右の触覚にあるんですね。ゼリー状の物質に保護されています。頭部のゼリー状物質の色は個体差が大きく、とってもカラフルです。


 もう一つの大きな特徴は、小さな体のわりに大きな、ふっさりとしたシッポ。丸い形をしているのが一般的です。ふわふわとして、とっても気持ち良さそうですね!


 そんな可愛いモフェアリーの生態を紹介してゆきましょう。

 

 

 モフェアリーは仲間とのふれあいをとても大切にする生物です。


 こちらのケージの中で、二匹のモフェアリーがじゃれあっていますね。

 頭が濃いめのピンク色のほうがモフィ、もう一匹のブルーのほうがプニィという名前です。

 

 モフィがプニィのしっぽを揉んでいます。モフィもプニィも気持ち良さそうですね。

これは毛づくろいをしているところです。


 モフェアリーにとって、しっぽの毛づくろいは大きな楽しみです。仲間の健康状態をたしかめたり、群れの結束力を高めたりするのに有効だと考えられています。


 あ。こんどはプニィがモフィのしっぽを揉んでいますよ。

 二匹で一緒にいるときは、このようにお互いに交代で毛づくろいをします。

「ぴわっ♡ ぴい!」

 モフィが嬉しそうに鳴きましたね。


 ケージのなかにはもう一匹のモフェアリーがいます。いまモフィの声を聞いて、お昼寝から目を覚ましたところです。

 二匹に近づいてきました。


 この抹茶のような緑色の頭の子は、メディという名前です。おやつの草がお気に入りです(※飼い主の自宅で合法的に栽培されています)。


 メディを加えて三つ巴になりました。モフィがメディのしっぽを、メディがプニィのしっぽを揉んでいます。

「ぴわっ♡」

「ぴわっ♡」

「ぴわっ♡」

 みんな楽しそうですね。  


 モフェアリーはしっぽの毛づくろいをしてもらって気持ちよくなると、仲間のしっぽを触りたくなる性質があるようです。


 一匹飼いの場合はクッション状のおもちゃを与えるのがオススメです。


 大きな群れになると、もっと大きな輪ができます。

 豊かな森のなかではしばしば、しっぽの毛づくろいをするモフェアリーの輪が見られます。

 誰かが疲れたり、お腹がすいたりするとお開きになります。


 おーい、モフィ、プニィ、メディ。

 きみたちもごはんの時間だよ。


 仲良くいっぱい食べて、健やかに育ってね。


 では、今回はこの辺で。

 ごきげんよう!

「「「ぴい♪」」」

 


 

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