第6首 大伴家持 (新古今集)

かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける


※※※※※※※※※※※※※※※


かささぎが渡したという天上の橋のように見える宮中の階段であるが、その上に降りた真っ白い霜を見ると、夜も随分と更けたのだなあ。


※※※※※※※※※※※※※※※


私は自分で望んだわけでもないのに。


かなり。

波乱万丈の生涯でした。


ただ、大好きな歌を。

詠んでいたかっただけなのに。


激動の時代の中で。

かいま見た景色が。


美しかった。


それだけのことなのに。

夜が、無上にふけていきます。


私の想いとは裏腹に。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る