<第九話>水と炎
三人は、火山のふもとに到着した。そこには、巨大な炎の神殿がそびえ立っていた。神殿の入り口には、熱く赤い結界が張られていた。
「これが……炎の神殿か」
グリーンは、感嘆しながら言った。
「すごいね……こんなに大きな建物を見たことがないよ」
ティアも、目を丸くして言った。
「さあ……入ろうか」
サリー先生は、決意を込めて言った。
「うん」
ティアとグリーンも、頷いて言った。
そして、あの本のガルブックが言っていた事を思い出した。そして言い放った。
「火の精霊よ、我らを通せ」
三人は、結界に近づいた。しかし結界は、熱気と光で彼らを威嚇した。
「これは……水の魔法で解く必要がある結界か?」
サリー先生は、確認しながら言った。
「そうだよ。ティアちゃん……君のペンダントで解けるかな?」
グリーンは、ティアに聞いた。
「うん……やってみるよ」
ティアは、勇気を出して言った。彼女は、自分の首からペンダントを外し、手に持った。ペンダントには、水色の宝石が埋め込まれていた。ティアは、その宝石に力を込めて言った。
「水の精霊よ……私に力を貸してください。この結界を解くために……水の魔法を発動させてください。
ウォータースマッシュ!!!」
ティアの言葉とともに、ペンダントから水色の光が放たれた。光は、結界に向かって飛んでいった。結界と光がぶつかると、激しい音と衝撃が起こった。結界は、水色の光に押されて割れ始めた。
「やった!ティアちゃん!」
グリーンは、喜んで叫んだ。
「すごいね!ティアちゃん!」
サリー先生も、褒めて言った。
「ありがとう……ありがとう……」
ティアは、感激しながら言った。彼女は、自分のペンダントを見た。宝石は、割れてしまっていた。彼女は、それを悲しむこともなく、笑顔で言った。
「これで……あなた達の力になれたね」
ティアは、嬉しそうに言った。
「そうだよ。ティアちゃんのおかげだよ」
グリーンは、微笑んで言った。
「ありがとう。ティアちゃんのおかげで、炎の剣に一歩近づいたよ」
サリー先生は、ティアを抱きしめて言った。
「さあ……行こうか。炎の剣が待ってるよ」
サリー先生は、神殿の入り口を指さして言った。
「うん」
ティアとグリーンも、頷いて言った。
三人は、緊張して神殿に入っていった。
神殿の中は、炎の装飾や絵画で飾られていた。神殿の奥には、炎の剣が安置されているという祭壇があった。三人は、その祭壇に向かって進んだ。しかし、その道中で、彼らは様々な試練に遭った。炎の罠や魔物や謎解きなど、神殿の仕掛けによって、彼らは何度も危機に陥った。しかし、彼らは、それらを乗り越えていった。サリー先生の知恵と魔術、グリーンの勇気と魔法、ティアの優しさと水の魔法が、彼らを助けた。彼らは、互いに助け合いながら、神殿の奥へと進んでいった。
「よし……これで最後だ」
サリー先生は、祭壇の前に立ちながら言った。
「本当に?」
ティアは、疲れ果てながら言った。
「うん。あそこに……見えるかい?」
グリーンは、指さして言った。
「あれが……炎の剣?」
ティアは、目を見張って言った。
祭壇の上には、赤く輝く剣が立てかけられていた。それが、炎の剣だった。
「そうだよ。あれが……僕達が求めていたものだよ」
グリーンは、感動しながら言った。
「さあ……行こうか」
サリー先生は、歩き始めた。
「うん」
ティアとグリーンも、ついて行った。
三人は、祭壇に近づいた。しかし、そのとき、突然、祭壇から炎が噴き出した。炎は、三人を包み込もうとした。
「きゃあ!」
ティアは、驚いて叫んだ。
「これは……最後の試練か!」
グリーンは、焦って言った。
「どうしよう!?」
グリーンは、焦って言った。
「落ち着いて……炎は……炎に弱いんだ」
サリー先生は、冷静に言った。
「炎に弱い?」
ティアは、疑問に思って言った。
「そうだよ。炎は……自分より強い炎には敵わないんだ。だから……僕達は……自分達の炎で応戦するんだ」
サリー先生は、説明した。
「自分達の炎?」
グリーンは、理解しながら言った。
「そうだよ。僕達は……それぞれに炎を持っているんだ。サリー先生は……魔術の炎。グリーンは……魔法の炎。ティアは……水の魔法の炎だ」
サリー先生は、言った。
「水の魔法の炎?」
ティアは、驚いて言った。
「そうだよ。水の魔法も……炎になることができるんだ。水と火は対立するものだけど、同時に補完するものでもあるんだ。水の魔法を使って、水蒸気を発生させて、それを圧縮して、温度を上げれば、水の魔法の炎が作れるんだ」
サリー先生は、教えてくれた。
「そうなんだ……」
ティアは、感心しながら言った。
「さあ……やろうか。僕達の炎で……この試練を乗り越えよう」
サリー先生は、力強く言った。
「うん」
ティアとグリーンも、頷いて言った。
三人は、それぞれに自分達の炎を発動させた。サリー先生は、手から赤い魔術の炎を放った。グリーンは、杖から青い魔法の炎を放った。ティアは、ペンダントから白い水の魔法の炎を放った。三つの色とりどりの炎が、祭壇から噴き出す黒い炎とぶつかった。激しい爆発と衝撃が起こった。三人は、必死に耐えながら、自分達の炎を祭壇に向かって押し出した。祭壇から噴き出す黒い炎も、抵抗しながら押し返した。二つの力が激しくぶつかり合った。
二つの力が激しくぶつかり合った。三人は、息も絶え絶えになりながら、自分達の炎を維持した。祭壇から噴き出す黒い炎も、強さを増して、三人を圧倒しようとした。三人は、限界に近づいていた。
続く、、、、
=-人物紹介-=
サリー先生 :魔学の先生
ツツテン :ヒーラー
深淵の塔の結界 :魔王のすみか
ガルドラックス :魔王
ガルブック :本
ティア :水魔法が使える少女
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