第2話 幼馴染み(未定)


そういえばお隣に引っ越してきた人がいるって聞いたな。まぁ俺には関係ないんで公園に遊びにいくんですけど。


公園に行ったらどう考えても浮いている少女がいた。

なんか変ってわけじゃなくてすっごい美少女…いや美幼女だった。

周りの人はあまり気にしてないみたいだったけどめっちゃ美少女だった。


「君、一人?」


ナンパみたいな聞き方しちゃったよ


「…うん」


「俺と遊ばない?」


「良いの?」


「うん、遊ぼ」


そういうと俺の後ろをついてきた。

名前は皆木みなき 千歳ちとせちゃん。

遊んでるうちにめっちゃ仲良くなって名前まで教えてもらった。未来の美少女の知り合いだぜうぇーい。

ちなみにボール蹴って遊びました。


「ファ〇アートルネード!」


「何それ」

やっべ通じなかったか。

あれマジでどうやって打ってるんだろうね。

あれも異世界でサッカーしてんのかな。

まぁいいや。


「次なにする?」


「鬼ごっこ」


「じゃあ俺鬼ね。よーいスタート」


それから十を数えて俺は走り出す。

さながらボルトの気分で走ります


「はいタッチ」


「四季くん強くてつまんない」


めっちゃご機嫌斜めですやん。

え、鬼ごっこってそんな遊びじゃないんですか…?

うーんどうやってご機嫌取ろうか…


あ、そういやオカンに何個かお菓子持たされてたわ。


「千歳ちゃんチョコレート上げるから機嫌直してくれない?」


「…いいよ」


チョコを手渡すとブスッとした顔が一気に笑顔になりました。

やっぱ子供は笑顔に限るね!俺も子供だけどな!


「次何する?」


「かくれんぼ」


「どっちが鬼?」


「四季くん」


「じゃあ俺が30数えたら見つけにいくね。よーいスタート」


さて隠れたかな?

走る~走る~俺ーたーちー(一人)

公園中走り回って探したんだけどいないんだが?もう10分は走っとるぞ。


そう思ってると遠くから声が聞こえた。

多分千歳ちゃんの声だと思って全力で走ったらなんか拐われそうになってた。

男二人だから両親ってこともないだろう。

多分!


はい通報ブチコロ案件。

幼女を攫うとかありえねぇ!ロリコンがよぉ!

こっそーり近づいて股間をどーん!


「……っ!?!?」

声にならない叫びが出てますねぇ…

はいもう一人どうやって倒そうかなぁ。

こういうときはね、顎狙うんだよ顎。


「ねぇねぇお兄さん達何やってるの?」


「この子をお家に帰すために車に乗せてるんだよ?」

よしかかったなバカめ!お前が屈むと分かっていたのさバカめ!


それじゃあ顎狙ってどーん!!

「カッッッ…!?」

あ、倒れた。子供とは言え力入れて殴ったからそりゃそうなるよね。


「千歳ちゃん大丈夫?」


「ごわがっだ」

めっちゃ泣いてた。良かったー泣いてるってことはなんかそういう親族系じゃないってことだよね!


「飴ちゃん舐めてちょっと待っててね」


一応オトンに公衆電話用のお金は貰ってあるのだ!

あ、でも110番ってお金いらないんだっけ?

まぁいいや。


はい通報完了っと。

十分ほどで来るらしいっすね。


「通報したのは誰でしょうか」

「僕でーす」


目が点になってた。まぁそりゃそうよな。

誘拐犯を見つけて通報するとか3歳児に言われても信じませんよ。


「親御さん呼んでもらってもいい?」


ダッシュで呼んできました。

たまたま父さんいたから父さんでよかったかな?


「あ、雨宮 大五さま…!?」


「あ、すみません息子に連れられてきたんですけど息子が何かやりましたかね…?」


「い、いえ、お子さんが誘拐犯を見つけて通報してくれたので」


「そうですか…四季、人を助けたのは偉いぞ。だが絶対に無茶はするな」

お褒めの言葉と心配を貰いましたうぇーい

警察も来たし帰っていいかな?


「一応事情聴取だけさせてもらってもいいかな?」

あ、事情聴取っすか、そっすか…

帰れたのは日が暮れた頃でした。


家の前に着くと

「「あ」」


そこには千歳ちゃんがいました。

引っ越してきたお隣さんって千歳ちゃんかよぉぉぉぉ!!!!


ちなみに誘拐犯を撃退した3歳児として全国ニュースになりましたとさ。

おしまい






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る